2日間でクマ目撃5件、1頭捕獲…猪苗代町で警戒続く 福島

19日にクマの目撃が相次いだ福島県猪苗代町で、20日もクマが目撃されました。警察や町では警戒を呼びかけています。

木の根元にいる黒い動物、体長1メートルほどのクマです。19日午前10時すぎ、猪苗代町の猪苗代湖近くの林で車で走っていた男性がクマ1頭を目撃しました。

クマは、1キロあまり北に離れた集落の中にある小屋に入り込みます。

近所の女性「クマがいるから危ないから家に入ってと言われて急いで入った」 小屋の所有者「建物に被害を加えたのは初めて。怖いです。万が一出くわしたら大変でしょ。(近くで)子どもたちいっぱい遊んでるし」

小屋のガラス割って飛び出し…

クマは、小屋のガラスを割って外に飛び出し、木の周辺に。そして発見からおよそ2時間半後、猪苗代町の鳥獣被害対策実施隊が捕獲しました。

近所の男性「荒らされると害獣になってしまうので、なるべく『行け行け』とやりたいんですけど、それはちょっと難しいかなと」

猪苗代町ではクマの目撃情報が19日だけで4件、さらに20日に1件、警察に相次いで寄せられてます。このうち1件は捕獲されましたが、4件についてクマはまだ見つかっていません。目撃された地域では、施設に影響が出ています。

小枝佳祐記者「迎賓館の周辺でもクマが目撃されたため、施設では急遽、臨時休館の措置が取られました」

これまでに、人や農作物などへの被害は確認されていませんが、相次ぐクマの目撃に猪苗代町や警察では地域の人たちに引き続き警戒するよう呼びかけています。



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