BTCCが“記録的早さ”で2025年カレンダーを発表。来季もドニントン開幕の全10戦30レースを予定

 今季すでに2戦を終えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権が、“世界最速”こそ逃したものの例年どおりシーズンの早い段階で、来季2025年のレースカレンダーを発表。今シーズンと同様に4月のドニントンパークで幕を開ける全10戦、週末3ヒートで都合30レースのスケジュールがアナウンスされた。

 2022年王者トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が連勝発進を決めた4月26~28日のドニントンパーク戦直後、4月30日という“記録的な速さ”でリリースされた来季スケジュールは、シリーズ運営団体のTOCAを中心に放映権を持つITVや各開催サーキットなど「関係各位の緊密な協力のおかげで」迅速なラウンチを実現した。

「こうして来季のBTCCカレンダーをこれまでより早く確認でき、すべての関係者が重要な計画を開始できることは、パートナー、関係者、ファンにとって朗報であり、良いニュースだ」と語るのは、おなじみBTCC最高経営責任者を務めるアラン・ゴウ。

 引き続き駆動方式を問わない前後共通サブフレームを持つNGTC規定車両で争われるBTCCだが、今季よりグリッド間で最大2倍にもなる共通ハイブリッド機構の出力アップや、新たな予選方式“クイック・シックス”の導入など、タイヤ使用ルールの改変も含めて多数の新機軸が盛り込まれている。

「このスケジュールは近年のカレンダーで実証済みのフォーマットとなっており、広く支持されている」と語ったゴウCEO。

「我々は2024年の新しい予選方式、ハイブリッドの出力増強、さらにタイヤのレギュレーション変更によってコース上の限界を押し上げ続けており、そうした背景を踏まえてチームはカレンダーの継続性と一貫性に満足すると確信している」

今季よりグリッド間で最大2倍にもなる共通ハイブリッド機構の出力アップや、新たな予選方式”Quick Six(クイックシックス)”も導入
今季同様に4月のドニントンパークで幕を開ける全10戦、週末3ヒートで都合30レースのスケジュールに

■最終戦は10月、“聖地”ブランズハッチで開催

 その2025年シーズンは今季2024年と同様に4月のドニントンパークから始まり、5月のブランズハッチ“インディ”とスネッタートンに続く全10戦のレースウイークを予定。その後のチャンピオンシップは6月にスラクストンとオールトンパークへと移動し、クロフト、ノックヒルを経て8月にシーズン2回目のドニントン戦が開催される。

 さらにシルバーストンが9月に最終戦直前の天王山として開催され、ブランズハッチのフルコース“GPレイアウト”が、10月のシーズン最終戦でフィーチャーされる予定だ。

「もちろん、パートナーのITVとこれほど早い段階で日程に合意できたことで、そのITV4では生放送で終日無料のテレビ放送を行うための主要な枠を、確実かつ継続的に確保することができた。また、他の主催者が独自のイベント計画とスケジュールを確認、調整する猶予もできるため、イギリスのみならず世界のモータースポーツの他のカテゴリーにとってもプラスのメリットがある」と続けたゴウ。

「昨年、私はカレンダーを『5月中旬より早く発表する可能性は低い』と発言したが……それは間違いだった(笑)。そして、これまでよりも早くこのスケジュールを発表できることを本当にうれしく思っている」

■BTCCイギリス・ツーリングカー選手権 2025年カレンダー

Round Date Circuit

Rd.1 4月26~27日 ドニントンパーク(ナショナル)

Rd.2 5月10~11日 ブランズハッチ(インディ)

Rd.3 5月24~25日 スネッタートン(300)

Rd.4 6月7~8日 スラクストン

Rd.5 6月21~22日 オールトンパーク(アイランド)

Rd.6 8月2~3日 クロフト

Rd.7 8月16~17日 ノックヒル

Rd.8 8月30~31日 ドニントンパーク(GP)

Rd.9 9月20~21日 シルバーストン(ナショナル)

Rd.10 10月4~5日 ブランズハッチ(GP)

第2戦ブランズハッチはショート版インディ、最終戦はフルコースのGPレイアウトを採用する
「このスケジュールは近年のカレンダーで実証済みのフォーマットとなっており、広く支持されている」とアラン・ゴウ

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