流域全体で減災に取り組む「流域治水」をテーマに意見交換 高梁川水系減災対策協議会【岡山】

西日本豪雨の時のような高梁川水系の大規模氾濫に備えようと、流域の自治体のトップらが集まる協議会が5月20日に開かれ、減災の取り組みについて意見交換が行われました。

この協議会は2015年の関東・東北豪雨をきっかけに国土交通省岡山河川事務所が開いているもので、今回で16回目です。

倉敷市や総社市など高梁川流域の10の市や町と国や県の担当者などが出席し、流域全体で氾濫を防いで減災に取り組む「流域治水」に関する意見交換が行われました。

倉敷市の伊東香織市長は、大雨の際に一時的に田んぼに水を貯める「田んぼダム」について地元住民を対象に説明会を開き、普及活動を実施していることなどを報告しました。

(倉敷市 伊東香織市長)
「ハード面・ソフト面、治水対策・防災面、全部みんなで共有していかなければいけない」

(国交省中国地方整備局 岡山河川事務所 垣原清次所長)
「想定を超えるような規模の洪水が起きた場合は氾濫する危険がある。住民の皆さんから情報を収集することと、大きな洪水になりそうな場合には避難してもらうことが重要」

岡山河川事務所は夏頃を目途に、吉井川や旭川の水系についても協議会を開くことにしています。

© 岡山放送