殺害後に遺体を埋め直すなど事件の全容が徐々に明らかに 青森・七戸町「殺人・死体遺棄事件」

青森県七戸町で地中から男性の遺体が見つかった事件についてです。男3人が殺人の疑いで逮捕され、殺害後に遺体を埋め直すなど、事件の全容が徐々に明らかになってきました。

【坂本庸明記者】
「十枝内伸一郎容疑者が青森警察署から出てきました。フードを深くかぶり、うつむいた様子です」

殺人の疑いで逮捕・送検されたのは、七戸町の十枝内伸一郎容疑者(47)と、七戸町の竹内洋容疑者(45)、それに六戸町の原子豊容疑者(55)です。

3人は事件当時、七戸町の運送会社の会社役員と従業員で、殺害された七戸町の当時トラック運転手だった、谷名幸児さん(当時54歳)も数年前まで勤務していて、十枝内容疑者らと面識があったということです。

捜査本部は、4人の間に何らかのトラブルがあったと見ています。

【七戸町民】
「ほっとします。ただその周りの人たちが気の毒で、そちらの方が私は心配」

事件の始まりは1月でした。十枝内容疑者と竹内容疑者、それと別の男と女の合わせて4人は、宅配業者を装うなどして自宅にいた谷名さんを連れ出して監禁。

向かった先は、十枝内容疑者が役員を務めていた運送会社の目と鼻の先。

捜査本部によりますと、3人は、1月7日から2月2日ごろにかけて、谷名さんの手足を結束バンドで縛り、プラスチック製の容器に入れて敷地内のコンテナに放置。

その後、場所を変え、町内の別の私有地に容器ごと埋め、殺害した疑いが持たれています。

しかし4月、谷名さんの遺体が見つかったのは、さらに別の場所。

このため捜査本部は、十枝内容疑者らが谷名さんが入れられた容器を地中から掘り起こし、場所を変えて埋め直したとみています。

なぜ埋め直したのか。そして犯行の動機や役割分担は。捜査本部は、事件の全容解明に向けて捜査を進めています。

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