19日夜、福岡空港の滑走路が一時閉鎖された影響で、フィリピンのマニラから福岡空港に向かっていたセブ・パシフィック航空の航空機が着陸できず、北九州空港に代替着陸しました。その後、福岡空港に戻ることも検討されましたが、福岡空港の門限午後10時には間に合わなかったため、乗客はその後、関西国際空港で降ろされたということです。なぜ、このような事態になったのでしょうか、
7分閉鎖された滑走路
19日夕方、仙台空港から福岡空港に向かっていたアイベックスエアラインズのパイロットが「ギアトラブル」と管制に通報しました。
福岡空港の航空管制官は着陸のやり直しを指示。
安全を確認し着陸を許可しました。
航空機は無事着陸し、乗客にけが人もいませんでした。
ただ、この影響で福岡空港の滑走路がおよそ7分閉鎖されたということです。
別の機体に影響
この影響を受けたのがマニラから福岡空港に向かっていたセブ・パシフィック航空の922便です。
福岡空港の滑走路閉鎖の影響で、きのう午後7時18分ごろ、北九州空港に代替着陸しました。
そして、午後11時2分ごろ北九州空港を離陸し、関西国際空港に向かい、午後11時43分ごろに着陸したということです。
なぜ関西空港に?
なぜ、福岡空港ではなくて、関西国際空港に向かったのでしょうか。
乗客によりますと、当初、機内アナウンスでは「福岡空港に向かう」と言っていたそうです。
北九州空港で給油がはじまったのは午後9時半ごろ。
しかし、福岡空港の門限である午後10時を過ぎてしまい、午後10時半ごろ、関西国際空港に向かうとアナウンスがあったということです。
客に提供された「1500円のお食事券」
乗っていた60代の男性は、「マニラに戻るのではないかとドキドキした」「関西空港に着いて飛行機から降りたのは午前0時半ごろ」「1500円のお食事券をもらって、20日午前7時の便で福岡に帰った」ということです。
夜中だったため関西国際空港のレストランは一部しか営業しておらず、この男性はドリンクのみ購入して、朝までラウンジで過ごしたそうです。
就航会社しか乗客を降ろせない
セブ・パシフィック航空の922便は去年9月にも北九州空港に代替着陸し、福岡空港の門限=午後10時に間に合わずにマニラへ引き返すということがありました。
北九州空港で乗客を降ろすことはできないのでしょうか。
北九州空港の担当者によりますと、北九州空港に代替着陸可能な航空会社は、日本航空、ANA、スターフライヤー、ジンエアーで原則、就航会社しか乗客を降ろせないということです。