背脂ラーメンの名店「杭州飯店」休業中の火事 仕込み作業終えた厨房が火元か【新潟・燕市】

燕市の老舗ラーメン店『杭州飯店』で火事

全国のラーメンファンにとってショックな出来事です。19日夜、燕市の老舗ラーメン店『杭州飯店』で火事があり、店舗の一部が燃えました。店は休業日でしたが火災の起きる前、従業員が仕込みをしていたということで警察と消防が火災との関連を調べています。

■庭山陽平記者
「店の中には、いまだ焦げ臭い匂いが残っています。そして、店内は厨房の辺りが少し焦げたのが窺えます。現在消防と警察が実況見分を行っています。」

すすけた店内。奥の厨房も焼け焦げたように見えます。火事があったのは、燕市の老舗『杭州飯店』。多くのファンに愛される、燕市ならではの背脂ラーメンの名店です。煮干しやブタの骨を使ったスープは、たっぷりの背脂と合わせてもしつこくありません。そのスープが太めの自家製麺にしっかり絡みます。

いつも、開店前から行列となり全国からファンが訪れにぎわっていました。
その名店を襲った火事。警察と消防によりますと、19日午後6時半すぎ、通行人から「建物から煙と炎が見える」と消防に通報がありました。火は店舗の一部を焼き、約2時間後に鎮火。隣接する住宅の外壁なども焼けました。

店は、今月13日から休業していたため、当時、人はおらずケガをした人はいませんでした。
■燕市内のラーメン店関係者
「どれくらいで復帰できるのか。間違いなく復帰するはず。燕の杭州飯店ではなく全国の杭州飯店。ラーメン業界で言う。」

火災の起きる前、19日夕方ごろに従業員1人が仕込みのため厨房で作業をしていました。コンロで火を使う作業もあったということですが、出火当時はすでに作業を終え厨房に人はいませんでした。

警察と消防は、火元は1階の厨房付近の可能性が高いとみて火事の原因を調べています。新潟のラーメン人気の一角を支える名店。ファンや関係者は、1日も早い再開を願っています。

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