クマの大量出没に備え 地域住民も参加し被害防止に向けた訓練

ことしの秋、県内で人里でのクマの大量出没が予想されていることなどを踏まえ、きょう、被害の防止に向けた訓練が行われました。

加賀市内で行われたきょうの訓練。

県や加賀市の担当者猟友会のメンバーのほか、地域住民も参加しました。

「町内の老人ホーム周辺で大きなクマ一頭を目撃しました。至急、出動をお願いします」

クマが市街地に出没したという想定で、通報から捜索、捕獲までの一連の流れを確認します。

「あそこの木に登っているのを家の中から見ました。クマは1頭でしたが大きさは1メートルくらい」

そして、警察などが続々と到着。

クマを見つけると車で取り囲んでいきます。

そして、車の中から麻酔銃を使い、捕獲を試みます。

県自然環境課・能登 守 課長:

「この春、県の方でも(クマの) エサの調査をして、エサの実のなり具合が凶作傾向ということで。この秋は大量出没の傾向もありますし」

「この春から夏にかけても最近、里山近辺でクマの出没が相次いでいる」

県によりますとことしはすでに21件のクマの目撃情報が寄せられています。

県の担当者はクマのえさとなる生ごみを放置しないことやクマが身を隠す薮を刈り取っておくことなどが対策になるとしています。

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