【夏場所】豊昇龍4敗に後退 八角理事長「手をつくのが遅い。自分でリズムを崩している」

苦しい星勘定となった豊昇龍

脱落寸前だ。大相撲夏場所9日目(20日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(24=立浪)が大関経験者の幕内高安(34=田子ノ浦)に屈して4敗に後退。2度目の賜杯は、風前のともしびとなった。

高安は腰痛で3日目から休場し、この日が再出場の初戦。一方で、豊昇龍にとっては過去1勝7敗(不戦を除く)と合口の悪い〝天敵〟でもあった。大関はやりにくさを感じていたのか、なかなか手を付かない。相手に左を深く差されて後退すると、苦し紛れの小手投げも不発。最後はすくい投げで豪快に土俵に転がされた。

審判長の粂川親方(元小結琴稲妻)は「高安が、うまく左を深く差した。あれで豊昇龍が動けなくなった」と指摘。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「豊昇龍は手をつくのが遅い。自分でリズムを崩している」と手厳しかった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社