イスラム思想研究家の飯山陽氏が20日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、ネット上で飛び交っている日本保守党の百田尚樹代表や有本香事務総長と決裂したとの見方を否定した。
4月の衆院東京15区補選に保守党から立候補していた飯山氏だが、落選。その後、体調不良を理由に15区支部長の退任が発表されていた。
前日、百田氏はユーチューブで飯山氏が都知事選に興味を示したことに「日本保守党が飯山陽さんを出すことは現時点ではない。飯山さんと党の関係は悪くない」と言及したことで、ネット上では「飯山氏と保守党は決裂したな」「飯山氏が百田氏や有本氏に愛想を尽かしたのでは」と決裂や不仲説が噴出していた。
この日、飯山氏はユーチューブのタイトルに「【決裂?!】飯山あかりと日本保守党の今後は?」と題し、不仲説に言及した。
「アンチが『捨てられた。ワーイ』と大喜びしているとか。一部の人が不安を覚えるのもわけはない。百田尚樹と決裂したというが、私自身は決裂したという認識は全くないです。ケンカになって、『絶交だ』みたいな事実もない」
15区支部長を退任した飯山氏は現在、一党員にすぎないとして、「もし日本保守党の執行部がこういうふうにしようと決めたとしても少なくともそれについては私は知らない」と何か相談や通達を受けたわけでもないという。
一方で、百田氏が補選での選挙費用が多額に上ったと触れたことに飯山氏は補選の前後で、党員が約6000人増えたことを挙げた。
「6000人が全員、安い方の党員になったと仮定して、3600万円。選挙にいくらかかったは申し上げないが、党費の方が圧倒的に多い。党として、選挙をやったことはお金の上でマイナスになったことはない」と党員が増えたことで、選挙に出た意味は金銭的にもプラスになっているとした。
最後に飯山氏は「一番大事だと思っていることは日本という国を豊かに強くすること。これが一番大事。できる可能性は日本保守党しかない。ですから小さな意見の対立やこまごまとしたことには惑わされずにとりあえず日本保守党を応援してみましょう」と分断工作に乗ることなく、結束や支持を呼びかけた。