山車の武者人形6基が勇壮に港町を練り歩く 300年の歴史誇る三国祭 継続へ新たな取り組みも

北陸三大祭りのひとつで、約300年の歴史を誇る坂井市の「三国祭」。20日は見物の山車巡行があり、港町が熱気に包まれました。

20日は、山車の巡行が見物の「三国祭」の中日とあって、大勢の観光客が詰めかけました。午後1時半には6基の巨大な武者人形の山車が三国神社を出発し、巡行が始まりました。山車の高さは6.5メートル。民家や露店が立ち並び、観客で埋め尽くされた細い路地をかき分けて、山車が進みます。子供たちの太鼓や笛に合わせて、地元の人たちが力強くひいていました。

三国祭のおはやしを担うのは、伝統的に小学3年生から5年生ですが、地区によっては7年に一度しか山車の当番が回ってこず、タイミングが合わないと参加できない子供もでてきます。そこで近年は、低学年でも参加するようになりました。少子化が進む中、伝統文化を絶やさないための取り組みです。

また今年は、これまで露店が出ていなかったエリアに、約30台のキッチンカーを並べるなど、新しい形の「三国祭」となりました。

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