ことし1月、架線トラブルにより大宮駅近くで新幹線が立ち往生したことを受け、JR東日本は、新幹線から乗客を降ろし、故障した車両を移動させるために救援の新幹線を連結する訓練を行いました。
ことし1月、さいたま市中央区で架線を張る重り装置の一部が破断して架線が垂れ下がり列車が接触したことから、東北・上越・北陸新幹線の一部区間が運転を見合わせました。
このトラブルを受け、20日未明、JR東日本の職員ら650人が参加し、大宮駅と熊谷駅の間を走っていた新幹線が走行不能になったことを想定した訓練が行われました。
訓練では、走行できなくなった新幹線を上野駅に停車中の新幹線が救援することを想定し、接合部の蓋を外すなど、車両同士をつなげるための作業が行われました。
また、乗客を救援する訓練では、非常用のはしごを設置しておよそ300人の乗客を線路に降ろし、線路の外に通じる作業用出入口に誘導しました。
JR東日本は、訓練を通して、今後の新幹線トラブルに備えることにしています。