今年はエサの凶作で出没増か…加賀市でクマ出没に備えた市街地での訓練実施

秋田県で警察官がクマに襲われるなどクマの活動が活発化しています。県内でもクマ目撃情報がすでに21件寄せられています。こうした中、加賀市で住宅街にクマが出没した想定で訓練が行われました。

近隣住民:
「町内の老人ホーム周辺で大きなクマ一頭を目撃しました。至急、出動をお願いします」

クマの出没が多くなる時期を前に行われた訓練。警察や猟友会に加え、住民なども参加して行われました。

訓練でのやり取り:
「警察の皆さんは集落内をパトカーで巡回し、地域住民への建物内への避難を呼び掛けてください」

駆けつけた警察官はカキの木などがあるエリアを中心に捜索。すると…

秋末アナ:
「いました、いました。大きなクマです。胸にはその特徴もあります。ツキノワグマです」

発見したツキノワグマを警察や猟友会の車で取り囲みます。

警察:
「射程距離が短い麻酔銃であれば発砲命令が出せる可能性があります。」

麻酔銃による捕獲が可能と判断。そして…

秋末アナ:
「今、麻酔銃が打たれました。」

麻酔が効いたクマを網で捕獲し、訓練は終了しました。

県自然環境課 能登守(のとまもる)課長:
「春から夏にかけても最近、里山近辺でクマの出没が相次いでいるということで今からでも警戒、対応をしていくことが必要ということでこの訓練を実施しました。」

2023年は県内で280件の目撃情報があり、5人がケガをしました。2024年もエサの凶作が見込まれ県は「出没警戒準備情報」を出し警戒を呼び掛けています。

© 石川テレビ