秋の富山県知事選に向け自民党富山県連 現職・新田八朗知事の推薦決める 富山

自民党富山県連は20日、秋の富山県知事選に向け、現職の新田八朗知事の推薦を決めました。ただ、県連として、推薦を出す前提条件として、旧統一教会に端を発する社会的に問題のある団体と付き合わないとした誓約書にサインを求めることにしています。

自民党県連は20日常任総務会を開き、秋の知事選へ向けて新田知事から提出された推薦願の最終的な協議を行い全会一致で新田知事の推薦を決めました。

推薦をめぐり県連はこれまで、地域支部などに対して意向調査を行うなどしてきました。県連の宮本幹事長は…。

自民党富山県連 宮本光明幹事長:「推薦については同意するけれども、幅広く人口減少問題だとか、復旧復興であるとか」「しっかりと自民党の意見を聞いて自民党と歩調をあわせてやってほしいという、ご意見があったことは事実であります」

また推薦への協議の中で懸念材料として上がったのが、旧統一教会の問題です。

一切付き合わないことを求める誓約書にサイン求める…

自民党富山県連 宮本光明幹事長:「知事が統一教会の問題の会見等々を通じて、皆様方の認識では断絶すると明言されていないのではないかというご指摘が、今までもあったわけでありますが、そのことを危惧するというか心配していることも複数出てきていたことは事実です」

新田知事は前回の知事選で旧統一教会の関連団体からの選挙応援を受けていました。

おととし9月の県議会で旧統一教会との関係について新田知事は…。

富山県 新田八朗知事(2022年9月):「旧統一教会は元信者から訴訟を提起され、損害賠償請求が認められた事例が複数あり、コンプライアンス上、問題ある団体として認識しています。政治家として今後、コンプライアンス上問題ある団体とその関連団体とは関係を持たないことを明確に申し上げます」

コンプライアンス上、問題のある団体と関係団体とは関係を持たないとしたものの憲法に定められた政教分離の原則を理由に教団との関係断絶を明言していません。

自民党県連では安倍元総理銃撃事件の後に行われた県議選などと同様に社会的問題のある団体などとは一切付き合わないことを求める誓約書へのサインを新田知事に求めることにしています。

自民党さんのガバナンスコードはよく理解している…

自民党富山県連 宮本光明幹事長:「社会的問題のある団体等々とは一切付き合わないということが、ガバナンスコードに書き込まれているということで、私どもはその誓約書を書いております。ですから、この推薦を決める前提の中でも知事には、その誓約書をいただくという前提で、当然この問題はご理解をいただけるという風に理解しています」

記者:「しっかり旧統一教会との関係を断って選挙に挑むということを確認するということ?」

自民党富山県連 宮本光明幹事長:「皆さん流にいうと断絶するとか断つとかっていう言葉を使うか使わないかというのは私は今回、コメントはいたしません」

20日の定例会見で新田知事は…。

記者:「これまでの会見で、断絶だとかそういうのを、はっきりおっしゃってなかったことへの懸念があるということですが、それについてはどういう風に思っている?」

富山県新田八朗知事:「自民党さんのガバナンスコードは、私はよく理解をしているので、その先のことは、これから県連との話になると思います」

記者:「宮本幹事長が県連として推薦を出す条件として、旧統一教会に端を発した問題を含めて、社会的に問題のある団体とは一切付き合わないことを求める誓約書に知事からサインをもらうことにしていますと、これが党のガバナンスコードに従ってくださいということなのですが、こちらについてはどのように対応されようと思っていますか?」

富山県 新田八朗知事:「記者さんからその話を聞いても私としては今、答える話ではないので、ただガバナンスコードについては、私は目にしたことはありますけれども、もっともな内容だという風に思いますので、ガバナンスコードに従った誓約書ならば全く納得できるものだと思います」

新田知事の推薦については今月26日の県連大会で了承される見込みです。

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