ブルー・オリジン、「ニューシェパード」で7回目の有人ミッション実施 有人飛行は1年9か月ぶり

アメリカの民間宇宙企業ブルー・オリジンは日本時間2024年5月19日、同社の再利用型ロケット「ニューシェパード」による有人宇宙飛行ミッションを実施しました。搭乗していた6名のクルーは無事地上へ帰還したことが、同社のウェブサイトやSNSで報告されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■ニューシェパード(NS-25)

ロケット:ニューシェパード
打ち上げ日時:日本時間2024年5月19日23時35分【成功】
発射場:ブルーオリジンの打ち上げ施設“コーンランチ”(西テキサス、アメリカ)
ペイロード:クルーカプセル(乗員6名)

今回のミッションは「NS-25」と呼ばれています。6名のクルーが搭乗したクルーカプセルは海抜高度107kmの宇宙空間に到達し、発射約10分後にパラシュートで地上へ帰還しました。現在ブルー・オリジンが実施している有人宇宙飛行は地球周回軌道に入らないサブオービタル飛行(弾道飛行)で、今回実施されたNS-25は同社にとって7回目の有人宇宙飛行ミッションとなりました。

なお、ニューシェパードによる有人宇宙飛行ミッションは2022年8月の「NS-22」以来1年9か月ぶりとなります。2022年9月に実施されたペイロード専用の無人ミッション「NS-23」でエンジントラブルが発生して打ち上げに失敗して以来、ニューシェパードの飛行は2023年12月の無人ミッション「NS-24」まで1年3か月にわたり中断していました。

■打ち上げ関連画像・映像

【▲ 6名のクルーが搭乗したカプセルを搭載して打ち上げられたNS-25ミッションの「ニューシェパード」ロケット。ブルー・オリジンのライブ配信から(Credit: Blue Origin)】
【▲ ブルー・オリジンの有人宇宙飛行ミッション「NS-25」のクルー6名(Credit: Blue Origin)】

【▲ ブルーオリジンによるNS-25ミッションのライブ配信アーカイブ(YouTube)】
(Credit: Blue Origin)

■打ち上げ関連リンク

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文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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