95事件、304人の情報流出 鹿児島県警、巡査長を起訴

鹿児島県警巡査長が捜査情報を漏えいし逮捕された事件を巡り、記者会見で謝罪する野川明輝本部長=20日午後、県警本部

 鹿児島県警巡査長が捜査情報を漏えいし逮捕された事件で、県警は20日、95事件の告訴・告発の概要に加え、容疑者と被害者、捜査員らの累計304人の名前や生年月日などが流出したとする調査結果を発表した。鹿児島地検は同日、曽於署地域課所属の藤井光樹容疑者(49)を起訴。県警は藤井被告を懲戒免職にした。

 県警によると、藤井被告は福岡市の60代の男性会社役員に捜査情報を提供していた。「情報を渡して別の情報をもらい、組織内の自分の評価を高めたかった」と話している。金銭のやりとりは確認されていない。304人の内訳は容疑者と被害者、参考人は計196人、捜査員ら県警職員が108人。

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