【命を守る…福島県内の天気予報ができるまで】福島地方気象台の仕事現場を取材

「地方単位」→「都道府県単位」に 雨の季節を前に線状降水帯予測を5月28日変更へ

日々天気予報をお伝えしていますが、その予報に重要なのが気象台です。

東京の気象庁を中心に管区気象台、地方気象台など全国58か所で日々の予報を行っていて、福島県内を担当しているのが福島地方気象台です。

天気予報はどのように作られているのか取材しました。

訪ねたのは福島市にある福島地方気象台です。

今回、気象台の仕事を教えてくれるのは予報に関する業務を取りまとめている菅原誠さんです。

■菅原さん

「こちらが現業室です」

■永井

「予報をしているという現場ですね。モニターがたくさん並んでいます」

現業室というのは気象に関する情報を集めたり、天気予報をしたり、気象台の心臓部とも言えるところです。

■永井アナ

「ここでクイズです!天気予報はどのくらいのペースで発表されているでしょうか?①1日に1回②1日に2回③1日に3回さあどれでしょう?」

■永井「それでは、正解の発表です」

■菅原さん

「正解は③番1日に3回発表しています。朝5時、11時、そして夕方の5時の1日に3回です。ただし、注意報や警報が発表されているときなど、実況が急変した場合などは随時発表されております」

お邪魔したのは午前10時ごろ。この時間は11時の発表に向けた作業が行われていました。ところで…

■永井アナ

「気になっているのが…1人で作業されるんですか?」

■菅原さん

「福島県の天気予報は予報官が一人で作業しておりまして、仙台管区気象台の予報現業室と一緒に予報を発表する形になっています」

東北の天気予報を管轄している仙台の気象台と常にオンラインシステムでつながっています。綿密な打ち合わせや何重ものチェックを経て…

■仙台管区気象台の予報官

「予報と概況発信しました。お願いします」

■福島地方気象台 信濃辰夫予報官

「予報と概況の送信確認しました。どうもありがとうございました」

■信濃予報官

「スタートの段階では晴れなんですけど、高い所の雲が多くなってきますので晴れから曇りになってくるという予報を組み立てていました」

この11時の予報の発表後に放送されるお昼の天気予報。当日部分は曇りマークがずらり…私たちの放送もこの気象台の予報を参考にしています。

こうした予報に欠かせないのが気象データですが、どこで記録を取っているのでしょう…気象台から歩いて10分…

■永井アナ

「芝生の上にたくさん機械が並んでいますね」

この場所で福島市の気温など天気に関するデータを記録しています。

観測機器について教えてくれたのは気象情報官の鳴海敏徳さんです。

■永井アナ

「ここで第二問!降った雨の量を計る機械は次のうちどれでしょうか?①気温・湿度計②雨量計③積雪深計」

■鳴海さん

「正解はこちら2番。こちらが雨量計になります。この機械を使って降水量を観測しています」

■永井アナ

「これって中はどうなってるんですか?」

■鳴海さん

「後で詳しく見てみましょう」

■永井アナ

「では雨の量は実際にどう計っているのかというのは、次回お伝えします」

基本的には予報官は一人だが、警報が発表される恐れがあるときなどはあらかじめ増員して対応しているそうです。

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