住宅街で発砲音か 公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕の男(51)の部屋からモデルガンのようなものを発見 熊本市中央区・出水

きょう(5月20日)午後、熊本市中央区の住宅地で発砲音のようなものが聞こえたと通報がありました。警察は50代の男を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕しました。

「窓から拳銃のようなものが」

きょう午後0時55分ごろ、熊本市の住宅街はある一本の通報から騒然となりました。アパートの住人から「拳銃の発砲音のようなものを聞いた」と通報があったためです。

周辺の住民「パンパンっと5発の音、運動会の練習かと・・」

発砲音のようなものが聞こえたとされるのは、湧心館(ゆうしんかん)高校の南側にあるアパート3階の1室です。

通報者は警察に対し、「窓から拳銃のようなものを出しているのを見た」と話したということです。

警察は、アパートの中に「人が閉じこもっている」とみて、呼びかけを続けていましたが、応答はありませんでした。

通報からおよそ3時間半後の午後4時半すぎ、警察は「玄関を開け呼びかけていた警察官に対してはさみを突きつけた」として、この部屋に住む無職の石雷(せき らい)容疑者(51)を公務執行妨害の現行犯で逮捕しました。

これまでのところ、けが人や被害の情報は入っていません。

この通報を受けて、警察は機動隊など80人態勢で警戒にあたり、近くの小学校では、集団下校の対応がとられました。

男の部屋から「モデルガンのようなもの」

現場は熊本県庁から車で5分ほどの住宅密集地で、近くには高校や小学校があります。

警察によりますと、石容疑者はアパートの3階に住んでいる中国籍の男とみられ、逮捕された時、部屋に1人でいたということです。

部屋からはモデルガンのようなものが数十丁見つかりましたが、本物の拳銃は現時点では見つかっていません。

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