一般のドライバーが有料で客を乗せるライドシェアについて、導入を予定していた、「南房交通圏」のタクシー事業者が、参入する意向を示さなかったことが分かりました。
これにより県南部でのライドシェアの導入が見送られる可能性が高くなりました。
ライドシェアを巡り県内では、千葉市、四街道市をエリアとする「千葉交通圏」と、南房総市、鴨川市など8つの市と町をエリアとする「南房交通圏」で、導入に向けた準備が進められていました。
国交省千葉運輸支局によりますと「南房交通圏」では、タクシー事業者から4月、参入したいと申し出があったため、国が5月17日までライドシェアの導入を前提とした、事業者への意向調査を実施しましたが、最終的に参入する意向を示した事業者はいなかったということです。
また、当初申し出ていた事業者も「準備が整わなかった」として申し込みがありませんでした。
これを受け、国交省は改めてこの交通圏での意向調査を行うか検討を進めていますが、参入の方針を示す事業者がなく、自治体からの申し込みなどもない場合は、この地域でのライドシェアは見送られる見通しです。
南房交通圏の運行は金曜日と土曜日の午後4時台から午前5時台まで、この地域の車両数の約5%にあたる、18台分の運行が認められる予定でした。
一方、千葉交通圏ではすでに9事業者、10営業所分の参入の意向を受け付けています。