クリンスマン以降、韓国代表の監督問題はいまだ混迷...6月のW杯予選も暫定で指揮。キム・ドフンは「最善を尽くす」と意気込み

正式監督は、まだ決まらない。

先のアジアカップ後、韓国代表はユルゲン・クリンスマン監督が更迭となり、後任探しが始まった。3月の北中米ワールドカップ・アジア2次予選は、U-23韓国代表のファン・ソンホン監督が暫定で指揮。5月中には新監督の就任を目ざしていたが、何人かの候補者たちとの交渉をまとめられなかった。

6月にはW杯予選が再開されるが、大韓サッカー協会(KFA)は5月20日、今回も臨時体制で臨むことを発表。暫定で指揮を執るのは、かつて仁川ユナイテッドや蔚山HDで監督を歴任したキム・ドフンだ。

韓国メディア『ニュース1』によると、KFAは「代表チーム監督選定の交渉は続いているが、6月のAマッチまで決まらない可能性がある」と説明。「本日(20日)午前、強化委員会を開き、この問題を議論。 その結果、6月の2試合を担当する臨時指揮官にキム・ドフン監督を任命することになった」と明らかにした。

同日にキム・ドフン暫定監督は、KFAのインタビューに対応。「初めは不安だった」と認めつつ、「たくさん悩みましたが、韓国サッカーのために少しでも役に立てるよう、受け入れた」という。

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「時間は短いが、選手たちの長所をグラウンドで発揮できるように、与えられた環境のなかで最善を尽くす」

現役時代にはJリーグの神戸にも所属経験のある53歳は、臨時という形でも代表チームを率いるだけに、今後の“正式就任”も推測されるが、本人は「2試合についてのみ決まったことだ」と線を引いた。

27日には代表メンバーを発表する予定。韓国は6月6日にアウェーでシンガポールと、同11日にホームで中国と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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