ハングルがわからない状態でも気軽にトライ! 韓国語学習に役立つデジタルツール5選

ハングルがわからなくても、アプリから始められる。

韓国語に触れるきっかけになったのは韓国ドラマ。また、韓国雑貨好きが高じてオンラインショップを始めた際、必要にかられて学び始めました。学習は独学です。参考書は使っていますが、語学学校などには通わず、デジタルツールを中心に使って身につけました。検定の問題集をPDF化して取り込み、ペンツールで書き込むのも便利。韓国語学習用の動画はいろいろありますが、紹介している2チャンネルが特にわかりやすくておすすめ。アプリは、人気の「デュオリンゴ」のようにクイズ感覚で文法や発音を学べるタイプや、「ハロートーク」など韓国語ネイティブと交流できるタイプもリリースされています。韓国語を教えてもらいながら、日本語の勉強の手助けをする言語交換の体験ができるのは大きな魅力ですね。

私が勉強を始めたのは2021年からですが、学習量に比例して、ドラマを見ているときに言っていることがわかる場面が増えていきました。みなさんにも、成長を実感する喜びを味わってほしいです。

かわいいイラストで、文法や文字をしっかり解説。

アンニョン韓国語教室/YouTube

「日、英、韓のマルチリンガルで現役プロ講師の男性が運営しているYouTubeチャンネルです。私がハングルを勉強し始めた頃に、わかりやすいものをと探して見つけました。かわいらしいイラストのキャラクターが説明してくれ、図解がわかりやすく、文字や文法を丁寧に教えてくれるところが気に入っています。韓国語の教科書を使うのもいいけど、やはり動画で音や文字などを交えて教えてもらう方が、頭に入ってきやすいですね。バスや地下鉄のアナウンスが聞き取れるレッスン、といったものもあり、楽しく韓国語を学習できます。1本あたり5~15分という長さもちょうどよくて、空き時間などにも楽しめます」

文法を体系立ててわかりやすく説明。

トリリンガルのトミ【韓国語講座】/YouTube

「中学から高校まで韓国に留学し、アメリカの大学を卒業した日本人女性が講師のYouTubeチャンネルです。文法でわからないことがあって、検索しているときにこのチャンネルにたどり着きました。初級、中級とレベル別で、さまざまな文法について体系的にわかりやすく説明している動画がたくさんあります。再生リストでまとまっていて、探しやすいのもポイント。韓国語の授業を実際に受けているような感じなので、独学の学習者には強い味方になるはず。今も『あの文法どういう意味だっけ?』と復習するのに使っています。教科書にも同じことは書いてありますが、動画で説明してもらった方が、理解も早いです」

写真で撮った文字を、自動でデータにして翻訳。

Papago/アプリ/Webサービス

「LINEの親会社であるNAVERが開発した無料の多言語翻訳サービスで、韓国語だけでなく、英語や中国語など14言語に対応しています。外国語の翻訳アプリはたくさんありますが、これが優れているところは、テキストを写真に撮ったり、スクリーンショットしたりすると、写っている文字を読み込んでくれるところ。文字をタップすると単語の意味が表示され、音声で発音してくれます。ハングルで文字入力するのは大変で時間もかかるため、韓国語で書かれた説明書や長文が記された本などは、この方法で翻訳すると楽。これでわからなかったらGoogle 翻訳を使うなど、他のアプリやサービスで補完するといいでしょう」

ハングルがわからないゼロの状態からでも。

Duolingo/アプリ/Webサービス

「人気のオンライン語学学習サービス。英語学習で有名ですが、韓国語のレッスンもあります。ハングルがまったくわからない状態からでもクイズ形式で学べるのが魅力。私もまずこのアプリで韓国語に慣れ親しむところから始めました。ゲーム感覚で知識を得られて、何度も繰り返し問題が出ることで頭の中に着実に定着。連続でレッスンした日数が記録され、毎日通知が来るので、学習習慣がつきやすいのもいい。フォロー機能があり、誰かと一緒に頑張れるのも励みになります。リーディング、ヒアリング、ライティング、スピーキングをバランスよく勉強できます。有料プランもありますが、まずは無料版で十分です」

言語学習者が集まり、互いに教え合う交流の場。

HelloTalk/アプリ

「いろんな言語のネイティブスピーカーとチャットやタイムライン、通話機能などを通して交流できる語学学習アプリ。一人で勉強していて湧いてきた疑問を掲示板に書き込むと、5分もしないうちに誰かが教えてくれるんです。日本語で書けば、日本語がわかる韓国語ネイティブが教えてくれるのですが、私はなるべく韓国語で質問するようにしています。通話もできるので、私が韓国語で、相手が日本語で話し、お互いに自然な表現や発音などを教え合ったりします。誰でも登録できるので、はじめは通話も緊張しましたが、優しい方ばかりで楽しく勉強できています。ビデオ通話などを除く大部分の機能は無料で使えます」

教えてくれた方 亀山ルカさん 1991年、千葉県生まれ。SNSやブログでの発信、韓国雑貨ショップ運営、書籍執筆の傍ら、語学とデザインを学ぶ。会社勤務ののち独立、2016年からクリエイターに。インスタグラムは@rur_oom

※『anan』2024年5月22日号より。イラスト・EVERYONE 取材、文・𠮷川明子

(by anan編集部)

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