【AI動画】二十四節気「小満」

【AI動画】二十四節気「小満」

 【新華社北京5月20日】小満は二十四節気の8番目に当たる。この頃になると中国各地では本格的な夏を迎える。南部では雨季に入り、河川の水位が上昇し増水期に入る。伝説によると、水車の神は白い竜であり、人々はその竜神に雨乞いをした。小満の日の明け方、人々は川岸に水車を並べ、そこに魚、線香、ろうそく、水の入った器などを供え、竜神を祭る。

 初夏になると、細い枝や日陰に生育する草類は強い日差しを浴びて枯れ始める。麦が成熟途中で、蓄えも一時的に底をつくが、苦菜(ニガナ)は生い茂っているため、昔の庶民はこの時期にはニガナで飢えをしのいだ。中国のニガナにはタンポポ、苦瓜、鶏毛菜(ジーマオツァイ)、苦筍(クースン)などの苦味のある山菜も含まれる。小満の頃には気温が上昇するため、ニガナを食べて体の熱を下げ暑気払いをする。

 小満の頃には繭ができ、繭摘みと繰糸作業の開始を待つことをカイコ神の誕生という。江蘇省や浙江省の一帯では、カイコに祈る祭りもある。

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