【マリーゴールド】青野未来 石川奈青に圧勝で新章幕開け「最高の景色でした」

石川奈青(左)にハイキックを浴びせる青野未来

女子プロレス新団体「マリーゴールド」の青野未来(33)が、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で存在感を発揮した。

2017年6月のデビューから所属したスポーツエンターテインメント団体「アクトレスガールズ」を4月に電撃退団。プロレスラーとして再スタートを切った青野は、旗揚げ戦で元アイスリボンの石川奈青(29)とシングルマッチで激突した。

アクトレス時代にはタッグを組みアイスリボンのインターナショナルタッグ王座に挑戦したこともある元相方を相手に、青野は強烈なロ―キックを決め好調なスタートを切った。だが、執拗な足攻めをくらいリング上でのたうち回る。さらにダブルアームスープレックスを決められ、ピンチを迎えた。

それでもアクトレスのエースだった青野が意地のパワースラムで反撃開始。後頭部にラリアートを決めて勢いづくと、ハイキックをズバリ。最後はスタイルズクラッシュで3カウントを奪った。

試合後、青野は「最高の景色でした。これだけたくさんのお客さんがマリーゴールドに期待してくれてるのを感じることができて、より身の引き締まる思いで試合に挑めました」と振り返りつつ「私はもっともっと上を目指したいので、強い相手と戦いたい。今日は勝ったけど悔しいところもいっぱい残っている。私もさらに上に行くんで、石川も雑草魂で大きく伸びてきたらいいと思います」とエールを送った。

アクトレスは15年に女子プロ団体として旗揚げしたが、22年2月、スポーツエンターテインメント団体に体制を移行。仲間や後輩が次々と退団する中、エースとして戦ってきた青野だったが、突然のマリーゴールド移籍にはファンから厳しい声も上がった。「自分が新しい道を選んだことで傷つけた人もいる。そういう覚悟を決めた自分の思いは強い」。青野の新章が幕を開けた。

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