Xiaomi 14 Ultraが日本上陸。高級ブランド・ライカと開発した4眼カメラの実力は?【レビュー】

シャオミ・ジャパンが「Xiaomi 14 Ultra」を発売しました。ドイツの老舗カメラメーカー「ライカカメラ」と共同開発した、最高峰の撮影体験ができるスマホです。

シャオミ・ジャパンは、フラッグシップモデル「Xiaomi 14 Ultra」を5月16日に発売しました。市場想定価格は19万9900円(税込)。ライカと共同開発したカメラにより、最高峰の撮影体験ができるスマホです。 この記事ではXiaomi 14 Ultraの特徴やカメラ作例を紹介するとともに、同じくライカ監修のカメラを採用したシャープのスマホ「Leitz Phone 3」との違いをお伝えします。

スマホに「ライカ」のカメラ技術を搭載した背景は?

スマホのカメラはセンサーサイズの大型化、レンズ性能の向上、写真加工AI技術の進歩などによって、デジタルカメラで撮影した高精度な写真にも劣らないクオリティを実現するようになってきました。 ミドルレンジ以上のスマホのカメラであれば、日常利用するのは不満のないレベルになっています。 そんなスマホカメラが今後目指していく方向性は“高性能+α”になっていくことでしょう。 そんな中、光学カメラで歴史を誇るライカの技術をスマホカメラに導入するモデルが出てきました。高性能なカメラにライカの描写能力を加えることで、個性的なスマホカメラに仕上がっています。

Xiaomi 14 Ultraの特徴

Xiaomi 14 Ultraは高級カメラを思わせる筐体デザインと、ライカと共同開発した最先端の光学性能を誇る背面カメラが特徴です。背面には摩耗と汚れに強いナノテクヴィーガンレザーを採用しています。

ナノテクヴィーガンレザーを採用した背面

6つの焦点距離をカバーする4眼カメラ

背面に搭載した4眼カメラには、ライカ最高峰の「VARIO-SUMMILUX」光学レンズを採用。 約23mmのメインカメラ、約75mmのフローティング望遠レンズ、約120mmのペリスコープレンズ、視野角122度の超広角レンズを含めて、6つの焦点距離にわたって約12~240mm(0.5X/1X/2X/3.2X/5X/10X)の広域撮影をカバーします。 なおメインカメラには1インチのソニー製LYT-900センサーと、F1.63~F4.0の無段階可変絞りシステムを搭載しています。

Xiaomi 14 Ultraカメラ機能(Xiaomi発表会にて)

スマホとしての性能も充実

スマホ本体のスペックは次のとおり。チップセットはSnapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform、バッテリー容量は5000mAhと、充実した機能を持つハイエンドモデルです。 ・ディスプレイ:6.73インチWQHD+(3200×1440、1~120Hzダイナミックリフレッシュレート) ・サイズ:161.4×75.3mm×9.20mm ・重量:219.8g ・チップセット:Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform ・バッテリー:5000mAh(90Wハイパーチャージ、33分で100%充電) ・SIM:デュアルSIM(nano SIM + nano SIM) ・防水/防塵:IPX8/IP6X ・オーディオ:Dolby Atmos対応ステレオスピーカー ・OS:Xiaomi HyperOS

Xiaomi 14 Ultraスマホ機能(Xiaomi発表会にて)

シャッターボタンやダイヤルが付いた「フォトグラフィーキット」も

オプション品として、「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」が用意されています。本体に装着することでシャッターボタンやダイヤルが使えるようになり、デジタルカメラのような操作が可能になるものです。 同製品は単体で購入すると2万2000円ですが、Xiaomi 14 Ultra購入者特典としてプレゼントキャンペーンも行われています。

Xiaomi 14 Ultraフォトグラフィーキット
Xiaomi 14 Ultraにフォトグラフィーキットを装着
Xiaomi 14 Ultraにフォトグラフィーキットを装着

Xiaomiオンラインストアほか、au「+1 collection」取扱店などで販売

Xiaomi 14 Ultra発売情報(Xiaomi発表会にて)

販売チャンネルは次の通りです。 ・MNO:au「+1 collection」取扱店、au オンラインショップ ・MVNO:IIJmio ・量販店:ビックカメラ、ヨドバシカメラ ・オンライン:Xiaomiオンラインストア、Xiaomi公式楽天市場店、アマゾン 購入すると「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」のほか、下記の特典を得られます。 ・24カ月間の品質保証 ・1回限定のスクリーン破損保証 ・Xiaomiスマートフォン国際保証サービス ・YouTube Premiumを3カ月間使用可能 ・Google One クラウドストレージ(100GB)を6カ月間使用可能

カメラ作例

Xiaomi発表会にて、Xiaomi 14 Ultraにフォトグラフィーキットを装着して撮影した写真です。

ポートレート
マクロ撮影

ライカ監修カメラを搭載した「Leitz Phone 3」との違いは?

ライカがカメラ監修を手掛けたスマホには、2024年4月19日発売の「Leitz Phone 3」もあります。同製品はソフトバンクから19万5696円(税込)で販売されています。

2024年4月19日発売の「Leitz Phone 3」

価格もほぼ同じ19万円台ですが、実はカメラの方向性が大きく違います。 Xiaomi 14 Ultraは前述のとおり4眼カメラで、複数の焦点距離にて高解像度な写真を撮影できます。さらにフォトグラフィーキットを装着すればカメラとして操作ができるため、まさにデジタルカメラに並ぶ機能を搭載したモデルといえます。 カメラユーザー、またはスマホをカメラとして活用したいユーザーにおすすめのモデルです。 一方、Leitz Phone 3は単眼カメラ(SUMMICRON 1:1.9/19 ASPH.)で、「LEITZ LOOKS」機能によりライカのカメラで撮ったような写真を手軽に撮影できます。 こちらはライカのような写真を撮影をしたいスマホユーザーにおすすめのモデルです。 (文:伊藤 浩一(デジタルガジェットガイド))

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