”ガサガサかかと”は体の内側のケアをプラスしてサンダルの季節までにつるつるに!

もうすぐサンダルの季節がやってきます。だけど、ケアしているのにガサガサかかとが治らない…といったことはありませんか?

角質ケアやクリームで保湿する外からのケアだけで改善しないなら、体の内側と外側のWケアをしてみましょう。

今回は、体質別ガサガサかかとのケアについて、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

潤いを作る力不足でガサガサに…

かかとには、皮脂腺がなく体の中でも特に乾燥しやすい部位です。そのため、クリームなどで保湿することと「自分の中にある潤いを生む力を高める」ことが大切なんです。

実は、「胃の不快症状が出やすい」「便の不調がおこりがち」な人は、胃腸が弱っていることが原因で飲食物から体に潤いを取り込む力が弱っています。そのため、潤いが届きにくい体の末端のかかとまで潤いを与える余裕がないのです。そのため、スキンケアをしてもかかとのガサガサを繰り返してしまいます。

【生活習慣のポイント】
・甘いものや脂っこいものは控えめに
・水分は温かいものを少しずつ飲みましょう
・胃腸はストレスに弱いため、ストレスケアを心がけましょう
・食事はよく噛んで腹八分目の量にとどめておきましょう

【オススメ食材】
鶏肉・大豆・やまいも・じゃがいも・さつまいも・かぼちゃなど。
雑穀類などをお粥やスープで食べるのもおすすめです。

潤いを届ける力不足でガサガサに…

かかとは、体の末端に位置します。つまり体内の潤いを届ける力が不足すると、外からのケアを続けてもガサガサかかとが改善しにくい状況になるんです。

東洋医学(中医学)では、潤いを隅々まで届けるには体力と共に、上半身の大半を占める大きなポンプ機能を果たす五臓のひとつ「肺」の機能が充実していることを重視します。肺が弱ると、皮膚の乾燥や呼吸器症状のほかに、風邪をひきやすくなったり、いつもより声が小さくなったり、疲れやすくなったりします。

【生活習慣のポイント】
・環境が乾燥していれば加湿する
・深呼吸を心がける
・猫背を改善する
・ヨガなどの全身運動でめぐりを良くする

【オススメ食材】
イモ類・豆類・ゆり根・あんず・干し柿・なし・びわ・りんごなど。

潤いのコントロールが難しくガサガサに…

年齢を重ねていくと、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなってきます。女性ホルモンのバランスが整っていると潤いを保ち届けることを体がスムーズにコントロールしてくれるのですが、生理の不調や更年期などの自覚症状があり、女性ホルモンが乱れると、かかとに潤いを届けて潤いを維持する力が弱くなってしまいます。

【生活習慣のポイント】
・暮らしの中にトキメキをたくさん見つける
・体を冷やさない
・目の使いすぎを避ける
・睡眠不足を避ける

【オススメ食材】
黒豆・黒ゴマ・黒きくらげ・海藻類・レバー・卵・なつめなど

ガサガサかかと改善のために、スキンケアに加えて、「潤いを生むケア」「潤いを届けるケア」「潤いをコントロールするケア」をして、つるつるかかとでサンダルの季節を迎えましょう。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen。
編集/サンキュ!編集部

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