スパイ容疑で拘束の研究者解放を 中国政府に要請、友人らが声明

 北海道教育大の袁克勤・元教授が2019年、一時帰国した中国でスパイ容疑で拘束されてから5年となるのを受け、友人の岩下明裕北海道大教授らでつくる「袁克勤先生を救う会」は20日、中国政府に一日も早い釈放を求める緊急アピールをホームページに掲載した。

 袁氏は19年5月、母親の葬儀に参列するため帰国した後、連絡が取れなくなった。その後起訴され、今年1月末に反スパイ法違反の罪で懲役6年の実刑判決を受けたという。

 救う会は「『法治国家』なら正当な手続きにより無実が明白となり、釈放される日が来ることを確信する」と強調した。

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