世界最大!重さ5200トンのシールドマシンがラインオフ―中国

重さ5200トンのシールドマシンがラインオフした。

高さ17.5m、長さ163m、重さ5200トンの「鋼鉄の巨獣」が19日、済南重工集団の敷地内に現れた。これは済南都市建設集団、中鉄十四局集団、済南重工集団、海瑞克集団が共同で研究開発した超大直径シールドマシン「山河号」で、世界で現在建設中の最大径スラリーバランスシールドマシンだ。科技日報が伝えた。

山河号は済南で2本目の地下から黄河を横断するトンネルである済南市黄崗路黄河横断トンネルプロジェクトで使用される。

山河号は同プロジェクトの地質状況に合わせてカスタマイズされたものだ。中鉄十四局の同プロジェクトの責任者である周祥氏は、「山河号は天井川である黄河を横断する。シールドマシンは黄河の下で、重なり合った地層が局所的に混ざり合ったシルト質粘土を長距離掘進する必要がある。最深部の土の厚さは49.2mで、最大水圧・土圧は6.3パスカル(爪サイズの面積で6.3kgの重量を受けるのに相当)。これはカッターの耐摩性及びメイン動力の密封性・防水性に対する要求が極めて高い」と説明した。

薛永超氏は、「山河号は掘削断面が広く、直径は6階建てのビルに相当する17.5m。1度に2m掘進し、480立方メートルの土を掘り出す。また同シールドマシンには306個のカッターを持つ帯圧複合型カッターヘッドが搭載されている。うち57個には歯車切り替え機能があり、変化の激しい地層における作業性能を最適化することができる。また同シールドマシンにはスマート掘進、スマート組み立て、設備コンディションオンラインモニタリングなどの機能があり、シールドマシンクラウドスマートプラットフォームによって遠隔監視・制御し、事前に警報を出すことができる」と説明した。

山河号という名称は泰山および黄河地域の特色を示すほか、これまでの2台の黄河横断トンネルシールドマシンの名称(「泰山号」と「黄河号」)を巧みに融合している。そのカッターヘッドには瑞獣とされる麒麟が塗装され、中国の伝統的なスタイルを示し、吉祥と平安を象徴している。そして、シールドマシンが困難を克服し、黄河横断の旅を順調に終えられるよう、麒麟が守ってくれるという意味が込められている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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