米レッドロブスター破産 食べ放題誤算、損失拡大

米カリフォルニア州にあるレッドロブスターの店舗=14日(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米シーフードレストランチェーンのレッドロブスター運営会社は19日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。米メディアによると、新型コロナウイルス禍の影響で客数が減る中で実施したエビ食べ放題メニューが誤算となり損失拡大を招き、財務状況が悪化した。営業を続けながら事業の売却先を探る。

 日本法人は、破産法適用の検討が報道された4月に「資金繰りなどは日本で完結しており、経営母体が別」として、日本国内での影響はないとの見解を示している。

 米国のレッドロブスターは1968年に設立され、ロブスターやカニ料理などで有名。コロナ禍で失った客を取り戻そうと20ドル(約3100円)でのエビ食べ放題メニューを投入したが、想定よりもコストがかかって採算が悪化した。

 他の外食チェーンとの競争激化や人件費高騰もあり、破産法申請に追い込まれた。米メディアによると、推定の負債総額は10億ドル(約1560億円)以上。売却先を探すに当たって、店舗削減を検討するとしている。

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