近世の暮らし一冊に 新編市史 9年かけ発刊 資料、写真で振り返る藩境争いや世相【北上】

発刊された新編北上市史資料編「近世」

 北上市は、「新編北上市史 資料編『近世』」を発刊した。江戸時代を中心に盛岡、仙台両藩境の暮らしぶりや宿場町、北上川舟運などを取り上げている。

 A4判、箱入りの600ページ。市史編さん専門委員会近世部会が中心となり、9年がかりで仕上げた。市町村合併前に発刊した旧市史で取り上げた資料のほか、合併後に発見、収集された資料も掲載。市立博物館、中央図書館をはじめ、仙台市博物館、もりおか歴史文化館の資料も活用し、▽宿場のにぎわい▽くらしのなかの北上川▽地域が育んだ文化―など全8章で構成した。

 新編北上市史は20年度から順次発刊され、今回で4冊目。26年度までに、あと6冊の発刊を予定する。問い合わせは同室=0197(72)8309=まで。

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