【日本ダービー】国枝栄調教師 悲願のダービー制覇に向けての隠し玉・シックスペンス

【動画】日本ダービー 3戦無敗のシックスペンスで挑む!国枝調教師がどうしても手にしたいタイトル

5月12日(日)、テレビ東京で「栄光へ駆ける 日本ダービー&オークス2024」が放送された。

2021年に生まれた3歳馬7906頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービーとオークス。

この2つのタイトルを手にするために今年も人馬ともに熱い戦いを繰り広げる。その熾烈な戦いを勝ち抜いて夢の舞台へエントリーしてきた各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。

その中でも今回はスプリングSを制したシックスペンスを管理する国枝栄調教師に注目。アパパネ、アーモンドアイという2頭の牝馬三冠馬を手掛けた東の名伯楽が悲願の日本ダービー制覇への想いを語った。

皐月賞トライアルのスプリングS。このレースを勝利して今年の牡馬クラシック戦線に名乗りを上げたのがシックスペンス。

3番手から上がり最速の脚を使って抜け出して無傷の3連勝を飾った素質馬だが、彼を管理する調教師も国枝。レースから数日後にコースへ姿を現すと「おめでとうございます」「ダービーに出られそうですね」と多くの祝福の声が集まっていた。

今年で69歳になる国枝は庭園をあと2年後に控えている。そのため悲願の日本ダービー制覇へのチャンスはあと2回。それだけにダービー制覇にかける思いは年々強いものになっている。

「競馬関係者やファンにとって日本ダービーは特別。できれば獲りたい」

そんな名伯楽のもとに現れた素質馬こそがこのシックスペンス。国枝の息子で調教を担当する国枝翔調教助手は「頭のいい馬で、ダービーを勝つチャンスがある」と評し、父にダービートレーナーの称号をプレゼントできる存在と太鼓判を押した。

シックスペンスを語る上で忘れられない人物として、厩務員の熊谷博を挙げたい。

名門・国枝厩舎の中でもトップクラスの腕利きの厩務員でそのキャリアは20年以上。「馬からしたらホッとできる存在」と国枝からも絶大な信頼を寄せられる熊谷だが、担当馬をダービーに送り出すのはこれが初めてのこと。そんな彼にとってもダービーの存在はやはり大きなものだった。

「(国枝調教師が)日本ダービーを獲りたいのはひしひしと感じる。少しでも先生に恩返しができれば」。話し方のトーンはとても優しく柔らかなものだったが、内に秘めた闘志を感じさせた。

そして国枝は最後にこう語った。

「競馬の世界以外でもダービーと言えば通じる。ダービー馬の調教師になるとすごく嬉しい」

東の名伯楽として現役調教師の最多勝利数を誇る国枝栄。シックスペンスを送り出す今年こそ、悲願のダービートレーナーの称号を掴むことができるのだろうか。

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