今季のブンデスリーガMVPはヴィルツ! 10番を背負いレヴァークーゼンの無敗優勝に大きく貢献

ブンデスリーガは20日、2023-24シーズンのプレーヤー・オブ・ザ・シーズン(年間最優秀選手/MVP)を発表。レヴァークーゼンに所属するドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが初受賞を果たした。

今シーズンのブンデスリーガは、シャビ・アロンソ監督に率いられたレヴァークーゼンが序盤から首位を独走。スペクタクルな攻撃的フットボールを繰り広げただけでなく、“十八番”と言えるほど多かった試合終了間際のゴールで、数々の劇的な試合を演じてきた。4月14日に行われた第29節ブレーメン戦を5-0で制したことで、5試合を残してクラブ史上初のブンデスリーガ優勝が決定。最終的には28勝6分の成績でシーズンを終え、ブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げていた。

そんなチームにおいて、司令塔として攻撃を彩ったのがヴィルツだ。2020年1月にケルンからレヴァークーゼンのアカデミーへ加入したMFは、加入4カ月後にクラブ史上最年少となる17歳と15日でブンデスリーガデビューを飾ると、瞬く間にトップチームの主力に成長。今季からはレヴァークーゼンの10番を託された。

ヴィルツは創造性溢れるプレーで数多くのチャンスを演出しながら、自らがフィニッシャーにもなり、ドリブルで相手守備陣を切り裂くことも得意とする万能型の攻撃的MF。今季のブンデスリーガではケガの影響により、優勝が決まった後の2試合こそ欠場したものの、残る32試合はすべてピッチに立ち、キャリアハイとなる11ゴール11アシストの成績を残した。

今季は10月、12月、2月と3度にわたって月間最優秀選手にも選ばれていたヴィルツ。“エース”としてレヴァークーゼンの躍進に貢献し、自身初のMVP受賞を果たした。また、レヴァークーゼンからブンデスリーガのMVPが選ばれるのは、史上初の快挙となっている。

なお、公式戦全体で見ても、レヴァークーゼンはここまで全51試合で無敗を継続中。残る公式戦は、22日に控えたヨーロッパリーグ(EL)決勝のアタランタ戦と、25日に控えたDFBポカール決勝のカイザースラウテルン戦の2試合のみ。双方を勝利で飾れば、欧州5大リーグで史上初となる1シーズンの全公式戦無敗を達成するだけでなく、国内リーグ・カップ戦、ELの3冠を達成した史上初のチームとなる。

数々の記録に注目が集まる2つの決勝で“主役”となるのは、今季の公式戦通算で47試合出場18ゴール20アシストを記録しているヴィルツかもしれない。ブンデスリーガMVPに輝いた10番のプレーに、今後も注目だ。

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