【フィリピン】投資委、メトロパシの酪農事業を承認[農水]

フィリピン投資委員会(BOI)は20日、複合企業メトロ・パシフィック・インベストメンツ(MPIC)傘下のメトロ・パシフィック・デアリー・ファームズ(MPDF)が計画している酪農および豆乳の生産事業の登録申請を承認したと発表した。国内需要の99%を輸入に依存している乳製品などの国産比率を高めることで、食料安全保障を強化する狙い。

同社は2025年3月からマニラ首都圏南方のラグナ州で酪農事業を開始する見通し。当初は20億ペソ(約54億円)を投じて乳牛1,000頭規模で生産する。

イスラエル式の酪農をモデルに人工知能(AI)などの最新技術を活用して生産効率を高める。年650万リットルの生乳の供給を見込む。

合わせて豆乳の生産も手がける。メトロパシの酪農事業が開始された場合、国内の豆乳生産能力は現行比12%増の年2,740万リットルとなる見込み。25年までに国内需要の95%を国内で供給できるようになると予想している。

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