ポール・マッカートニー、英ミュージシャン初のビリオネアに

ポール・マッカートニーが、イギリスで初めてのビリオネアミュージシャンとなった。毎年恒例の英サンデー・タイムズ紙のリッチリストで今年ポールは、10億ポンド(約1971億円)の大台を突破、昨年の「ゴット・バック・ツアー」や音楽カタログの価値の高騰、ザ・ビートルズの2枚のコンピレーションアルバムの再発、ビヨンセによるニューアルバム『カウボーイ・カーター』での『ブラックバード』のカバーなどで飛躍を遂げたかたちだ。

ちなみにポールは2022年に8億6500万ポンド(約1705億円)、昨年は9億5000万ポンド(約1873億円)でリスト入りしていた。

今年はミュージシャンとしては、エルトン・ジョンが、最後のツアーとなった「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード」ツアーで4億7000万ポンド(約926億円)、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズがそれぞれ4億15000万ポンド(約819億円)で続く結果となった。

他には、ミュージカル界からアンドリュー・ロイド・ウェバーが5億1500万ポンド(約1015億円)、『Xファクター』のサイモン・コーウェルが4億1500万ポンド(約819億円)、デビッド ヴィクトリア・ベッカム夫妻が4億5500万ポンド(約897億円)となっている。

ちなみに同紙が発表した40歳以下の40人のリッチリストでは、ウェストミンスター公爵が101億ポンド(約1兆9909億円)でトップ、ルイス・ハミルトン、エド・シーラン、アンソニー・ジョシュア、ハリー・スタイルズ、アデルなどがリスト入りした。

一方、資産最低額3億5000万ポンド(約690億円)でエントリーとなる同リッチリストの1位は、今年もインドのコングロマリット、ヒンドゥージャ・グループを率いるゴピ・ヒンドゥージャとその一族となっており、同紙史上最高額となる372億ドル(約7兆3329億円)を記録した。

リスト入りした350組全ての資産を合わせると、ポーランドの経済よりも大きな額となった今年の結果について、編集を務めたロバート・ワッツ氏はこう語っている。「我々の地元出身の起業家たちの資産は減少し、ここに来ていたグローバルな超富裕層は国を後にしています」「イギリスの多数の人々の生計がこの超富裕層に頼っているのです」「ビリオネアのピークを迎えたのかどうか、それが我々の経済にどういう意味をもたらすのかについては、これからの成り行きを見守らなければなりません」

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