お座りくださいorおかけください…座ってほしい時の言葉のかけ方マナー

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:座るよう促すときの言葉のかけ方マナー

椅子に座ってほしい時、「お座りください」「お掛けください」…目上の方やお客さまに対して、あなたはどちらを使いますか?

今回は、座ることを促すことばの使い分けかたと、その理由について一緒に確認しましょう!

「お座りください」を使うのは

「お座りください」は確かに座ってほしいことを伝える敬語ではあるものの、犬や赤ちゃんへ言う「おすわり」を連想させることから、目上の方やお客様には使わないほうが良いとされています。

目下に対して使う言葉や、躾(しつけ)のイメージが強い言葉です。

「おかけください」を使うのは

「座る」の尊敬語です。ビジネスの場やお客様相手のときは、「お掛けください」を使えるといいですね。

例)

「お掛けになってお待ちください」

「どうぞそちらにお掛けください」

ただし、椅子の場合のみ使います。畳や床に直接座る場合には、基本的には使いません。

畳や床に座る場合は…

この場合は「お座りください」を使いますが、上記のように、失礼にあたる場合もあるため

  • どうぞお座りください
  • お座りになってください

などとすると、柔らかく、より丁寧な表現になります。

「着席」はどう使う?

同じような言葉に、「着席」があります。

「お掛けください」や「お座りください」は、目の前にいる人に対してや、空いている席や場所に座ってください、というときに使います。

一方「着席」は、集会や結婚式などで、不特定多数の人に対して決められた席/今まで使っていた席に座ってほしい場合の表現です。

まとめ

同じことを伝えたくても、言葉が色々あって悩みますね。

その違いや意味合いを知っておくと、相手や場面に合わせて言葉選びがしやすくなりますよ。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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