環境省による2023年度冬の「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」で、佐野市作原町の作原自然環境保全地域と、塩谷町熊ノ木の体験交流施設「星ふる学校くまの木」の2地点が、天の川がよく見える夜空の環境を保持していることが20日までに、分かった。両地点とも調査開始の18年度以降ほぼ毎回、同じレベルの環境を維持している。専門家は「豊かな自然を持っていることであり、地域の宝」と地域で環境を守り継ぐ重要性を強調している。
同省は夏と冬の2回、同調査を行っている。3月1日時点で継続観察登録地点は県内6カ所を含む全国394地点。市民らの撮影データを基に明るさの等級を測定。21等級以上は天の川の複雑な構造が確認でき、17等級未満は星がほとんど見えない。