「金融業・保険業」の平均年収は656万円。最新版・銀行業界での「平均年収上昇率ランキング」TOP10はどこ?

ランキングつき!銀行の賃上げが積極的上昇

2024年度の春闘による賃上げ率は5.17%と、33年ぶりの高水準を維持しています。

銀行業界では、メガバンクをはじめ地方銀行でも、積極的な賃上げを実施しています。

では、平均年収の上昇率が高いのはどの銀行でしょうか。

今回は、平均年収の上昇率が高い銀行について解説します。

記事の後半では、平均年収の高い銀行や業種ごとの平均年収もあわせて解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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銀行業界の平均年収上昇率トップ10

株式会社SalesNowは2024年5月2日、銀行業界の平均年収上昇率を調査し公表しました。

銀行業界の平均年収上昇率ランキング

それぞれの銀行の上昇率について、解説します。

1位:あおぞら銀行

第1位はあおぞら銀行でした。

前年度の年収から105.64%の上昇率となっています。

あおぞら銀行は、年収上昇率だけでなく、平均年収の水準も高い水準にあります。

ただし、2024年3月期の純損失が発生する見込みです。

今後の状況にも注目が集まります。

2位:阿波銀行

第2位は、全国に103店舗ある阿波銀行でした。

前年度の年収から105.13%の上昇率となっています。

地方銀行では、上昇率がトップでした。

3位:武蔵野銀行

第3位は、全国に99店舗ある武蔵野銀行でした。

埼玉県を中心に展開している地方銀行です。

前年度の年収からの上昇率は、105.06%でした。

4位:滋賀銀行

第4位は、全国に133店舗ある滋賀銀行でした。

滋賀県を中心に展開している地方銀行です。

前年度の年収からの上昇率は、104.73%でした。

5位:富山銀行

第5位は、富山県を中心に39店舗を展開している富山銀行でした。

前年度の年収からの上昇率は、104.03%でした。

6位:愛媛銀行

第6位は、愛媛銀行です。

年収の上昇率は103.78%となりました。

愛媛県を中心に111店舗を展開している銀行です。

7位:大光銀行

第7位には、新潟県を中心に店舗を展開している大光銀行がランクインしました。

年収の上昇率は、前年度に比べて103.64%となっています。

8位:山陰合同銀行

第8位には、山陰合同銀行がランクインしました。

本店が島根県にある銀行で、年収の上昇率は前年度に比べ103.57%でした。

9位:豊和銀行

第9位は、豊和銀行がランクインしました。

大分県を中心に展開しています。

年収の上昇率は、前年度に比べ103.56%でした。

9位:福島銀行

豊和銀行と同率で、福島銀行が9位にランクインしました。

銀行業界の平均年収

では、銀行の平均事情について東京商工リサーチの調査結果をもとに確認しましょう。

平均年収が高い銀行

東京商工リサーチの調査結果によると、平均年収が高い銀行第1位はあおぞら銀行で、平均年収は869万6000円でした。

前年度の2位から1位に順位が上昇し、15年ぶりにトップに返り咲いています。

第2位は三井住友銀行で、平均年収は842万8000円でした。

前年度の1位から2位に順位を後退させています。

都市銀行では、最も平均年収が高くなりました。

大手や地方銀行の差

大手銀行と地方銀行の給与差は、161万8000円でした。

第二地銀との差は245万2000円となっています。

銀行の規模における給与格差は、ますます拡大する可能性が高いです。

増加幅は過去最大

同調査によると、国内69銀行の2022年度の年間給与は617万8000円で、前年より11万円増加しています。

年間給与が増えた銀行が減少した銀行の数を上回るのは、2年連続とのことです。

ただし、年間給与のピークは2006年度の648万3000円なので、まだまだ届いていない現状がわかります。

今後の賃上げの機運にも注目が集まります。

銀行の賃上げが積極的上昇

銀行の規模にかかわらず、新卒や中途採用の人材確保が必要となっているため、今後も給与アップは進む可能性が高いです。

他業種の賃上げが積極的に行われているため、銀行業界に人材が集まりにくくなっています。

物価高もあり、銀行業界も賃上げに乗り出さないと人材の獲得に遅れを取る可能性が高いです。

今後、どこまで賃金を引き上げられるのか、引き続き注目が集まります。

ご参考(日本における業種別の平均給与)

国税庁が2023年9月に発表した「民間給与実態統計調査」によると「金融業・保険業」の平均年収は656万円でした。

最後に業種別の平均給与として高いところを5つご紹介します。

日本における業種別の平均給与
  • 電気・ガス・熱供給・水道業:747万円
  • 金融業、保険業:656万円
  • 情報通信業:632万円
  • 学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業:544万円
  • 製造業:533万円

参考資料

  • 連合「中小の奮闘で定昇除く賃上げ分 3%超えが続く!」
  • SalesNow DB「銀行業界、平均年収上昇率ランキングTOP10を発表!/SalesNow DBレポート」
  • 阿波銀行「当行の概要」
  • 武蔵野銀行「プロフィール」
  • 滋賀銀行「会社概要」
  • 富山銀行「会社概要」
  • 愛媛銀行「会社概要」
  • 大光銀行「プロフィール」
  • 山陰合同銀行「会社概要」
  • 豊和銀行「会社概要」
  • 福島銀行「会社概要」
  • 国税庁「民間給与実態統計調査」
  • 東京商工「国内69銀行年間給与ランキング、第2位は三井住友銀行 - 第1位は?」
  • あおぞら銀行「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」

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