福井県内で性感染症が増加傾向…梅毒とクラミジアの無料検査開始 6カ所で6月3日から、匿名受検可能

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 性感染症の発生が増加していることを受け、福井県は6月3日から、梅毒とクラミジアの無料検査を県内6カ所の健康福祉センターで始める。予約制で匿名で受けることができる。性感染症の予防とまん延防止を図る。

 県によると、梅毒の感染者数は全国的に増加傾向にある。県内では2019年が14人だったのに対し、21年28人、22年63人、23年54人となっている。22年の63人のうち福井市が約7割を占め、同市は昨年度から無料・匿名検査を開始した。本年度は同市に加え、県が県内全域を対象に実施する。クラミジアも県内5定点医療機関からの報告数は19年に35人だったが、23年は47人と増えており、検査対象に加えた。

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 梅毒は血液、クラミジアは尿検査。検査日はセンターごとに異なり月1~2回。結果は原則1週間後に各センターに訪れてもらい、伝える。エイズウイルス(HIV)、肝炎検査も実施している。

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