【スターダム&東京女子】安納サオリ&なつぽい参戦で〝禁断の扉〟開かれたのか 両団体トップが見解

東京女子・角田奈穂(左)のプロデュース興行への参戦が決まった安納サオリ(中)となつぽい

〝禁断の扉〟は開かれたのか。7月に現役を引退する東京女子プロレス・角田奈穂のプロデュース興行(7月6日、東京・新木場1stRING)にスターダムのワンダー王者・安納サオリ(33)と〝妖精〟なつぽい(28)の参戦が20日に決まり、大きな反響を呼んでいる。

対戦カードは安納&なつぽい vs 角田&本間多恵で、4人は2015年にアクトレスガールズでデビューした同期。両団体とも米AEWとビジネスをしているため、今年に入りあいさつを兼ねて対面する機会があった。

水面下で両団体のパイプが生まれたことから、岡田太郎社長は「一人の選手が引退という大きな決断をする時に、業界としてしっかり盛り上げないといけない」という考えで、選手の派遣要請を快諾。さらに岡田社長個人が動き、プロレスラー時代は4人と同期だった声優・相羽あいなを特別リングアナウンサーとして派遣することになった。

気になるのは、今後の両団体の交流だ。岡田社長は「今回は角田さんが開いた扉に僕らが協力した」とし、「本当にやるなら、ちゃんとやらないといけないし、その時が来るのだろうかと。岡田個人としては来るのが楽しみだし、もちろん団体を持つ責任者としてブランドとか考えないといけないですが」と言葉を選びながら説明。世の中に求められ、機が熟せば本格交流に踏み切る用意はあるという。

一方、東京女子側も同様の考えだ。甲田哲也代表は「東京女子は交流しないことをブランディングとしてやっています。(交流戦を)やること自体が必ずしも業界のためになるかといえば、それは安直というか。今回を持ってすぐにやりますという話ではないですが…」と前置きしつつ「今回みたいに選手のためになる、業界のためになるとなった時に、そういう可能性が閉ざされているわけではないです」と含みを持たせた。

くしくも新団体「マリーゴールド」の旗揚げ日と重なった今回のサプライズ発表。今後の行方に注目だ。

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