エ軍が緊急補強したピラー、MLB通算1000安打!「勝利をもたらし、両親が見守る試合でマイルストーンも達成」大活躍中のベテランを米メディア祝福

現地5月19日、ロサンゼルス・エンジェルスはテキサス・レンジャーズに4対1で勝利し、強豪との敵地での3連戦を2勝1敗と勝ち越した。3戦目で活躍したのが、左膝半月板の故障で戦線離脱したマイク・トラウトの代役として新加入したケビン・ピラーだった。

1対1で迎えた7回。1死満塁の場面で代打として登場したピラーは、フルカウントからジョナサン・ヘルナンデスの投じたスライダーを捉えて中前適時打を放った。走者2人が本塁に帰り、3対1と逆転に成功した。

同点打を放っていた一塁走者のミッキー・モニアックが3塁を狙って走塁死したものの、続くルイス・レンヒーフォが三塁打を打ってピラーが生還。一挙4点を挙げて逆転したエンジェルスが、4対1でレンジャーズに勝利した。
ピラーの逆転打は、MLB通算1000安打となるメモリアル安打だった。米通信社『AP』によると、ピラーはこの試合に両親を招待していたという。「ワールドシリーズ王者に対する勝ち越し勝利を呼び込んだだけでなく、両親の前で自らの1000安打というマイルストーンも達成。記念球をバッグしまった」と35歳のベテラン外野手を称えた。

トラウトの故障で急遽エンジェルスに加入したピラーは、12試合に出場して打率.447、本塁打3、16打点と好成績を記録。離脱した主砲トラウトの穴を埋めて余りある活躍を披露している。前所属のシカゴ・ホワイトソックスでは今季17試合で打率.160だっただけに、なおさらだ。

「彼は本物のプロだ。いつでも準備ができている」と語ったのはエンジェルスのロン・ワシントン監督だ。指揮官も「このチームにいることをうれしく思う」と、加入して即活躍しているピラーを称賛した。

構成●THE DIGEST編集部

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