御手杵の槍 間近で 結城で企画展 重量体験会も 茨城

「御手杵の槍」を観覧する来館者ら=結城市結城

結城家の第18代当主・結城秀康の生誕450周年を記念した企画展「結城宰相秀康の軌跡」が、茨城県結城市結城の結城蔵美館で開かれている。秀康の愛用した「御手杵(おてぎね)の槍(やり)」のレプリカを間近で観覧できるほか、槍と同じ重量の重りを持ち上げる体験会も開催。刀を擬人化したキャラクターを育てて戦うゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボ企画も実施している。同展は26日まで。

結城秀康(1574~1607年)は徳川家康の次男。平安時代から結城地方を治めていた結城家に、養子として迎えられた。城下町を築き、結城の発展に貢献しただけでなく、その武勇でも周囲から高く評価された。

企画展は市と市観光協会が共催。秀康に関する歴史資料を、御手杵の槍と共に紹介している。刀剣乱舞ONLINEに御手杵の槍のキャラクターが登場することから、声優による館内放送も行われている。11日には、ゲームのマスコットキャラクター「おっきい こんのすけ」の撮影会が開かれ、100人を超えるファンが集まった。

刀剣乱舞とのコラボは9年前に始まり、今回で4回目。

9年前から何度も訪れている同県つくば市、フリーター、大久保ともみさん(38)は「御手杵の槍を生で見られるのは貴重。今では毎月見に来るようになり、結城市の魅力を知るきっかけにもなった」と思い入れを話した。

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