2年半ぶりに復活した”美人レスラー”青野未来が雑草駆除!「くっついてられても邪魔」

20日、東京都・後楽園ホールにて『マリーゴールド旗揚げ戦 Marigold Fields Forever』が開催。第2試合では青野未来vs石川奈青のイデオロギー対決が行われた。

マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって創設された新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣(元:桜井まい)、ビクトリア弓月(元:弓月)の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダム『NEW BLOOD』で偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属となることに。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、澄川菜摘(翔月なつみ)、松井珠紗、CHIAKI、皇希(天麗皇希)、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。

加えて、元スターダム練習生の南小桃、元アイスリボンの南ゆうき、南とアイドルユニットを結成している咲村良子、咲村と同事務所の橘渚というグラドル3人が練習生として所属。さらに旗揚げ戦には“元祖グラレスラー”愛川ゆず季の来場も発表されるなどマリーゴールドは旗揚げ前から強大な勢力を持つ団体としてプロレス界の台風の目となっている。

この日の第2試合では、石川奈青vs青野未来のシングルマッチが実施。

石川はデビュー前からの病気や怪我に苦しみ、様々な不運に見舞われながらも“プロレスラー”として生きることに強い誇りを持っている選手。泥水をすするどころか泥まみれになりながらもあがき続けるその姿を応援するファンは多い。
しかし、マリーゴールド旗揚げ戦のポスターが発表されると、石川はプロレスラー歴が浅いor皆無の選手らに混ざって下段に小さく配置。代わりに上段で大きく写されていた青野に対して強い嫉妬心を露わにする。

石川はかつて“プロレスラー”として生きていた青野を敬愛していたが故に、“お芝居”でプロレスをやるようになった青野を舌鋒鋭く批判。
青野はこれに困惑しつつも「なぜ認めてもらえないのか。気持ち的な問題だとしたら、私たちはメチャクチャ大きな決断をして、大きな覚悟を持って、簡単にここには来ることが出来なかったので、その気持ちは十分にあります。技術的な面だとしたら、それはもうこの1戦で私が圧倒的に石川奈青から勝ってそれを証明したいと思います」と言葉ではなく“プロレスラー”として向かい合ってリングの上で語り合う覚悟を示した。

試合が始まると青野がローキックで蹴倒し、サッカーボールキックやスネ蹴りなどの容赦ない攻撃で石川はリングをのたうち回る。青野のバズソーキックをドラゴンスクリューで返した石川が反撃のダブルアームスープレックスやカウンターのN.A.O(=変形スパインバスター)で叩きつけ、盟友の朝陽さんから引き継いだサンシャインでフォール。だが最後まで朝陽さんのサンシャインを受けていた青野が余裕の表情でこれを返し、ハイキックからスタイルズクラッシュで叩きつけ3カウントを奪った。

石川は涙を流しながら「勝って結果で見せないと意味がないのに、ほんとに悔しい・・・試合後だって、あんな平気な顔してクールに飄々と帰っていったじゃないですか?推されて勝って嬉しいんでしょうか?私はこんなに負けて悔しいのに。そういうところが気に入らないです私は。青野未来みたいに期待されてないですけど、今日も私の名前を呼んでくれるお客さんも沢山いたので、もっともっと必ず強くなるので応援していただけると嬉しいです。絶対に青野未来にやり返してやります!ありがとうございました」とコメント。

青野は「なんか前試合してた時はもっとブリブリしてた気がするんですけど(苦笑)なんか、ふてぶてしくなったなって感じがありました。まあまだまだ。私ポスターのあの位置獲られたら多分発狂しますね。彼女が噛みついてきたからこそ、この試合を楽しみにしてくれた人もいるし、盛り上げてくれたって所には感謝してます。でも私はもっともっと上目指したいし、石川奈青にくっついてられても邪魔なんで。強い相手と闘いたいので、だったら石川奈青がもっと強くなって雑草魂でおっきく伸びてきたらいいと思います。ありがとうございました」と石川との闘いに区切りをつけた。

この日の最後のマイクも青野がしめており、団体側の期待値がうかがえる。石川はコスチュームもマリーゴールドカラーで揃えあざとくアピールを続けており、どこまで雑草が花々を覆い尽くせるか今後に注目だ。

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