トランプ氏3選意識? 憲法軽視と批判も

トランプ前米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は、4選された第32代大統領フランクリン・ルーズベルトを引き合いに出し、3選を意識しているとも受け取れる発言をして物議を醸している。トランプ氏の真意は不明だが、再対決する民主党のバイデン大統領の陣営は、憲法軽視だと批判を強めそうだ。

 1933~45年に大統領を務めたルーズベルトは、大恐慌や第2次大戦を理由に初代ワシントン以来続いた2期8年の慣例を破った。戦後に批判が強まり、憲法に3選禁止が明記された。

 トランプ氏は南部テキサス州で18日開かれた銃擁護ロビー団体、全米ライフル協会の年次総会で演説し「FDR(ルーズベルトの愛称)は4期務めた。われわれは3期務めるか。それとも2期だろうか」と述べると、支持者とみられる参加者から「3期だ」と期待する声が上がった。

 最近のタイム誌のインタビューで3期目を目指すつもりはないとしていた。「あと4年間務め、米国を正しい方向に戻す」とも述べていた。

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