遠藤航、新体制で乗り越えるべき“データ”を現地紹介「優勝争いの中盤に求められるレベル」

プレミアリーグ初年度を終えた遠藤航【写真:Getty Images】

クロップ監督ラストゲームは2-0勝利で有終の美

イングランド1部リバプールは現地時間5月19日、プレミアリーグ最終節でウォルバーハンプトンと対戦し、2-0で勝利を収めた。ユルゲン・クロップ監督のラストゲームで先発を飾った日本代表MF遠藤航はフル出場を果たした。一方、現地メディアは遠藤について「来季、先発を担うべきではない」と指摘してデータを紹介した。

9シーズンにわたってリバプールを指揮したクロップ監督にとってラストゲームとなった一戦は、前半28分に相手MFネルソン・セメドが足裏の踏みつけで一発退場となると、同34分にMFアレクシス・マック・アリスターがヘディングで先制点を奪い、同40分にDFジャレル・クアンサーがネットを揺らしてリードを広げる。後半も攻め続けるが、追加点を奪うことはなく、2-0で終了した。

試合を通してリバプールが攻め込んでいたこともあり、遠藤が仕事をする場面は多くなかったが、現地メディア「FOOTBALL FANCAST」はアルネ・スロット新体制が確実視されるなかで「来季、先発を担うべきではない」と遠藤のパフォーマンスを指摘している。

ウルブス戦では序盤で相手が数的不利となる状況となったが、「遠藤は依然としてフィジカル不足を露呈した」とデータを紹介。デュエル数が18回のうち、勝利数は7回となっており、「守備的MFとして18戦中11回も負けているというのは、相手にとっていかに打ち負かすことが簡単なのかを示している」と綴っている。

また、「遠藤のアシスト期待値はわずか0.04だった。そして、ドリブルで抜き去られた回数は、なんと6回だ。今季のデータで1試合あたり2.2回以上ドリブル突破された選手はいなかったことを踏まえると、いかに彼のパフォーマンスが貧弱だったかがこれでわかる。アシスト数も0だ」とし、「シーズン平均で、遠藤のデュエル勝利率は44%。シティのロドリは59%、アーセナルのライスは52%であり、優勝争いの中盤に求められるレベルが証明されている」と指摘している。

遠藤にとってはプレミア初挑戦のシーズンだったこともあり、その環境下で出来る限りの仕事を果たした。シーズン終盤は疲労の影響もあってか、ハイパフォーマンスに至らなかった試合もあったが、リバプールを去るクロップ監督の信頼を掴んでいたのは間違いない。(FOOTBALL ZONE編集部)

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