「エンドウには2つの弱点がある」遠藤航は新監督就任で“控え降格”と現地予測。6番の後任候補はまさかの...「スロットは天才を見つけられる」

昨夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤航は、激動のプレミアリーグ1年目を終えた。

シーズン序盤はイングランドの水に慣れるまで時間を要したものの、昨年12月あたりからはアンカーのポジションを確保。入団当初の期待を上回る活躍を見せてきた。

ただ、疲労もあり、終盤のパフォーマンスがやや低下すると、厳しい声も出始めた。

退任したユルゲン・クロップ監督の後任として、フェイエノールトを率いていたアルネ・スロットの招聘が決定したなか、現地サイト『FOOTBALL FANCAST』は、アンカーのレギュラー交代の可能性を主張した。

同メディアは、まずクロップ監督が見出したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドに言及。「スロットは同じように、レッズのステファン・バイチェティッチに彼自身の天才を見つけることができるだろう」と綴った。

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そして、日本代表キャプテンについて、「31歳のエンドウは、昨夏に1600万ポンドでアンフィールドに電撃移籍を果たした後、中盤の基点で目覚ましい仕事をしてきた。だが、あるアナリストはクロップ監督のシステムから離れると『苦戦するだろう』と予想しており、スロット監督はバイチェティッチを6番としてフィーチャーすることで、自分のサッカーブランドが成長するのに気づくかもしれない」と続けている。

記事は「日本代表は今シーズン、プレミアリーグで28試合に出場し、そのうち19試合に先発。パスの88%を成功させ、フィールドの中心で勤勉で献身的な存在感を示している一方で、1試合平均タックル数はわずか1.6回で、彼が争ったデュエルで勝利したのは45%だけだ」と指摘。こう見解を示している。

「これは、バイチェティッチが大いに誇る2つの点である機動力と運動能力におけるエンドウの弱点を物語っている。この10代のタレントは、エリートとしての落ち着きにも恵まれており、混沌とした状況でも冷静さを保ち、同時にたくましいバイタリティも養われ、広大なグラウンドをカバーし、ピッチ全体で守備を完遂した」

今シーズンが怪我もあり、プレミアリーグでたった1試合しか出場していない19歳が遠藤を追いやるという見立てはやや意外だが、いずれにしても期待は小さくないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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