米・サウジ、防衛協定で合意間近=ホワイトハウス

Steve Holland Doina Chiacu Mike Stone

[ワシントン 20日 ロイター] - 米ホワイトハウスは20日、サウジアラビアとの2国間防衛協定で最終合意が近いと明らかにした。サリバン米大統領補佐官が先週末にサウジのムハンマド皇太子らと会談し、協議が大きく進展したという。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、2国間協定での合意に「これまで以上に近づいている」とし「最終に近い」と述べた。

協定はサウジが中国製兵器の購入を停止し、中国からの投資受け入れを制限する見返りに、米国がサウジ防衛を正式に保証するとともに、サウジがより先進的な米国製兵器にアクセスできるようにする内容になる見通し。

米当局者によると、合意の一環として米国からサウジに対するF35戦闘機などの武器売却も協議している。

2国間協定が成立すれば、イスラエルのネタニヤフ首相に提示する、より広範な枠組みの一部となる。ネタニヤフ氏はサウジとの関係正常化を実現するために譲歩するか決めることになる。

カービー氏は、米国とサウジの合意の時期は不明だと述べた。その上で、バイデン大統領の最終目的はパレスチナ国家樹立だが、イスラエルがイスラム組織ハマスと戦闘を続ける中、早期にパレスチナ国家を巡り合意する可能性は低いとの見方を示した。

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