独立系VC、宇宙スタートアップ特化型ファンド設立–1カ月で予定枠を超過

独立系ベンチャーキャピタル(VC)のエースタート(東京都港区)は5月20日、宇宙スタートアップに特化した「スペーステック3号ファンド」を設立、運用を開始したことを発表した。規模は40億円。

スペーステック3号ファンドは募集期間が1カ月だが、銀行などから出資を集め、当初の予定枠を早々に超過したと説明、宇宙業界への期待と人気の高まりを象徴するファンドレイズになったとしている。

エースタートは2017年から宇宙スタートアップの出資を開始し、2019年には日本初という宇宙スタートアップ特化型投資ファンド「スペーステック1号ファンド」を組成するなど宇宙業界での草分け的なVCの1社として業界を牽引してきたとし、今回の3号ファンドは、そのコンセプトを引き継いだ3号目のファンドという。

同社は複数の企業上場に導いたという代表取締役の渡邊一正氏が2015年に設立した独立系VC。「事業家系」というポジションで経営実務経験に基づいて株式上場(IPO)に向けた体制やシナリオ作りなど出資先企業と同じ目線で伴走することが特徴と説明する。

スペーステック3号ファンドと同時に組成した技術系スタートアップに投資する「@Tech(エーテック)3号ファンド」とあわせて合計60億円の新規ファンドになる。同社の累計運用総額は175億円。

同社はこれまでにアストロスケールSynspectiveなどに出資している。

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エースタートプレスリリース(PR TIMES)

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