凍らせる果実アイス発売 友枡飲料 むにむに食感、カロリー控えめ

「むにむに」とした食感が特徴の凍らせる果実アイス

 炭酸飲料メーカーの友枡飲料(小城市)が常温で流通、保管ができる「凍らせる果実アイス」の販売を始めた。持ち運びしやすいスリムなパッケージで、同社は「燃料がよりかかる冷凍車を使用することなく、流通させることができる。環境への負荷も下げることができる」と話す。

 同社でアイスを製品化するのは初めて。主力商品は「こどもびいる」をはじめとした炭酸飲料。これまで、他社のプライベートブランドなどを請け負うことが多かったが、自社ならではの製品の開発に力を入れた。

 果実アイスは、すでに販売している果実サイダーから着想を得て展開した。ただ、冷凍して流通させるには、冷凍車のチャーター代の高騰がネックに。輸送費もここ数年で倍近くに上昇しているため、コンパクトに、常温のまま運べるスリムなパウチ状にした。

 白桃、マンゴー、マスクメロン、スイカの4種類。トロピカルフルーツを想起させる「むにむに」とした食感が特徴で、1個90キロカロリー前後。冷凍後に包丁で一口サイズに切り分けたり、製氷皿に入れて冷凍し、サイダーに入れたりとアレンジもできる。厚みも1センチほどで、場所を取らないため、保管しやすい。

 同社の担当者は「“商品は知っていたけれど、友枡だったんだ”と言われることも。『こどもびいる』に並ぶような商品に育ってほしい」と話す。希望小売価格130円(税抜き)。同社の直売所(土日祝日休み)やオンラインストアなどで販売している。(福本真理)

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