プレミア優勝あと1歩…アーセナル“復権成功”へ導いた指揮官手腕を代表OB喝采「完全に信頼」

アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督【写真:ロイター】

冨安は最終節でゴールをマーク

日本代表DF冨安健洋が所属するイングランド1部アーセナルは2023−24シーズンのプレミアリーグで惜しくも優勝を逃したが、ミケル・アルテタ監督の下で王者マンチェスター・シティの牙城を脅かす強力なチームへと成長を遂げている。元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は「ファンが応援したくなるチームを作った」とスペイン人指揮官の手腕を称賛している。英公共放送「BBC」が報じた。

アルテタ監督は2019年途中にウナイ・エメリ前監督の後任として古巣の監督に就任。2019-20、20-21シーズンは2季連続でリーグ戦8位と低迷していたが、昨季はチームを2位に導いた。今季は優勝候補の一角に押され、最後までシティとタイトルを争った。20年ぶりの戴冠にはあと一歩届かなかったが、クラブ歴代2位となる勝ち点89を獲得。リーグ最少失点(29失点)の堅守も築き上げた。

現役時代にマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、アーセナルとの優勝争いも経験している解説者のファーディナンド氏はアーセナルを復権させたアルテタ監督の手腕に感銘を受けていた。

「アーセナルは長い間、信頼を失っていたが、アルテタがそれを取り戻した。彼はファンから完全に信頼されている。目標を達成することはできなかったが、彼らファンが応援したくなるフットボールチームを作り上げた」

現在のアーセナルはキャプテンのMFマルティン・ウーデゴールを筆頭に20代前半から半ばの選手がレギュラーの大半を占めるなど、近年急速に世代交代を進めて成功を収めている。絶対的な点取り屋の不在を指摘されるなどまだ課題は残るが、アルテタ監督が作り上げたチームは目の肥えたファンをも魅了しているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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