幡地隆寛のクラッチパットを引き出した“一目惚れ”のパター

一目惚れしたパターが感性にマッチした(撮影/奥田泰也)

◇国内男子◇関西オープン 最終日(19日)◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀)◇6869yd(パー70)◇雨時々曇り(観衆2593人)

タイトリスト製のクラブ、ボールが幡地隆寛の国内ツアー初優勝を支えた。3月にプロ初優勝を飾ったアジアンツアー「ニュージーランドオープン」から3番ウッドをタイトリストのTSR2+(14.5度)からTSR2(16.5度)に替え、ウェッジはSM10の46度を抜き、タイトリストの620MBアイアンのPWを投入。アイアンを3番から入れるハードスペックな構成に変わりはない。

「今回、頼みの綱になったのはパター」だった。芝がみっちり詰まり、コンパクション25.5、スティンプメーター13.5と仕上がったグリーンで昨年10月「バンテリン東海クラシック」から使う「スコッティキャメロン ファントムX 11S プロトタイプ」がハマった。「スコッティキャメロンのSNS画像を見て、一目惚れしたものなんです。触ったこともなく、実物も見ずに“これがいい”と思って」という。

最終日の4番でティショットを右ハザードに打ち込んだ後、4mをねじ込むナイスボギーでガマンして、流れを作った。何より勝負どころの終盤で自分の感性に応えてくれた。

「14番、15番のパットが、パッと見はフックラインに見えたのに、しっかり見ると“あれ?スライス?”と感じたんです。最終的に自分が感じたスライスラインを信じて打ったら、決まってくれた」

一目惚れと感性。幡地が信じたもの同士がグリーンでハーモニーを奏でたようだ。

<最終日のセッティング>

ドライバー:タイトリストTSR4(10度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(7X)
グリップ:ゴルフプライド

フェアウェイウッド:タイトリスト TSR2(3番16.5度)
シャフト:VENTUS BLACK(7X)

ユーティリティ:タイトリスト TSR2(3番 18度)
シャフト:VENTUS BLACK HYBRID(10TX)

アイアン:タイトリスト 620CB(3番)、620MB(4番~PW)
シャフト:ダイナミックゴールド(S100)

ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM10(54度)、SM10ウェッジワークス(61度)
シャフト:ダイナミックゴールド(S100)

パター:スコッティキャメロン ファントムX 11S ツアープロトタイプ

ボール:タイトリスト プロV1x レフトダッシュ

幡地の国内初優勝を支えた14本(撮影/加藤裕一)

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