【ほったらかしの多年草ガーデニング】暑さと西日に強いナチュラル系多年草<厳選3種>

梅雨前に植えておきたいのはどのお花?

日に日に気温が上がる季節になりましたね。

「直射日光や西日が強く当たる庭で、植物がうまく育たない」「夏に強いお花は、鮮やかすぎるものが多くてちょっと苦手…」

と悩んでいる方におすすめしたいのが、ナチュラルな花が咲く、暑さと西日に強い多年草です。

暖地はとくに気温が高く日差しも強いため、真夏は花が少なくなり、葉焼けや乾燥で植物が傷んでしまいがち。また、野趣あふれる雰囲気のお花は暑さに弱いものが多く、ナチュラルガーデンを目指す方にとっては悩みの種ですよね。

そこでこの記事では、ほったらかしで毎年夏にナチュラルなお花を楽しめる、暑さと西日に強い多年草3選を、参考価格とともにお伝えします。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

この記事で紹介する「夏のナチュラルガーデンにぴったりな多年草」

【写真など全5枚/1枚目】蝶が舞うように咲くガウラの花など、2枚目以降の写真で「暑さと西日に強い多年草」おすすめをじっくり紹介します!
  • ガウラ
  • チェリーセージ
  • センニチコウ ファイヤーワークス

今回ご紹介する多年草はこの3つ。気になるお花があったら、梅雨前に植えておきましょう!

西日と暑さに強い花!夏のナチュラルガーデンにぴったりな多年草3選

ガウラ(ハクチョウソウ)[落葉]

蝶が舞うような花姿がナチュラルガーデンに似合う「ガウラ」

ガウラは初夏から晩秋までの長い期間、蝶に似た可憐な花を次々と咲かせます。花色は白、赤、ピンクなど、優しい色合い。しなやかな花茎が風に揺れ、蝶が飛んでいるように見える様子が、ナチュラルガーデンにぴったりです。

ガウラは品種によって草丈が異なります。矮性品種は花壇の主役や引き立て役に、草丈の高い品種は花壇の背景におすすめです。動きが出て、おしゃれな花壇になりますよ。

花が咲き終わった花茎を地際から切るように花がら摘みをすると、新しい花茎が伸びやすくなります。晩秋には根元で切り戻して越冬させましょう。暑さに強いだけでなく、寒冷地の屋外で越冬できるほど寒さにも強い、丈夫な多年草です。

※参考価格:300~700円前後(3~3.5号ポット苗)

チェリーセージ[半落葉]

夏花壇の可愛い引き立て役「チェリーセージ」

チェリーセージは初夏から晩秋まで、サクランボのような甘い香りの花を咲かせます。花色は赤、白、ピンク、白&赤など。暑い季節のお庭を明るく爽やかに彩ってくれるお花です。

チェリーセージは夏花壇の引き立て役や玄関横植栽スペースの彩りにおすすめ。花がたくさん咲いたら収穫し、ポプリや切り花、ドライフラワーなどにアレンジできるので、暑い季節の楽しみが増えますね。

暖地では冬も花を咲かせることがあるほど、寒さにも強い植物。ハーブの仲間ですが、ほとんどの品種は観賞用です。

※参考価格:300~600円前後(3~3.5号ポット苗)

センニチコウ ファイヤーワークス[落葉]

丸いフォルムがポップで可愛い「センニチコウ ファイヤワークス」

初夏から秋までの長い期間、丸くてカサカサした感触の個性的な花を咲かせるセンニチコウ。花色はピンク~薄紫で、ナチュラルガーデンをかわいらしく彩ります。草丈が高いので、花壇の背景におすすめです。

「千日紅」の名前の通り、開花から時間が経っても色あせにくいので、きれいなドライフラワーが作れるお花です。株が込み合ってきたら収穫を兼ねて切り戻し、チェリーセージと一緒に、ブーケやリースのアレンジを楽しんでみましょう。

一年草として扱われる品種が多いセンニチコウですが、ファイヤーワークスは比較的寒さに強いため、暖地では屋外でも冬越し可能です。花が咲き終わったら地際で切り、枯葉などでマルチングして冬越ししてください。

※参考価格:300円前後(3~3.5号ポット苗)

まとめにかえて

ほったらかしで毎年夏にナチュラルなお花を楽しめる、暑さと西日に強い多年草を3つ、厳選してご紹介しました。植えてみたい多年草はありましたか?

今回ご紹介した多年草はすべて、日当たりと風通しのよい場所を好み、乾燥にも強い植物。西日や直射日光も気にする必要はありません。

冬に地上部が枯れてしまう植物は、常緑多年草や冬に花が咲く一年草と組み合わせると、冬のお庭も楽しめますよ。

【ガーデニング豆知識】多年草ってどんな植物?一年草とどこが違うの?

多年草ってどんな植物?一年草とどうちがうの?

さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。

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