【J1リーグ2024】第15節ベストイレブン&ハイライトまとめ

写真:Getty Images

2024明治安田J1リーグ第15節の10試合が5月18日〜19日に開催された。首位ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズの注目の上位対決は、終盤に鹿島がルーキーDF濃野公人のゴールで先制。そのまま1点のリードを守りきり勝ち点3を手にした。また、2位で神戸を追う町田ゼルビアは、東京ヴェルディとの昇格勢対決を5-0と大勝し首位奪還に成功した。

一方で最下位に苦しむ京都サンガはサンフレッチェ広島に0-5と大敗。今節も連敗からの脱出はならなかった。ここでは、そんな第15節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。


ソン・ボムグン 写真:Getty Images

GK:ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)

3試合ぶりの勝利を目指す湘南ベルマーレは第15節でアルビレックス新潟と対戦。2-1と接戦を制して今季3勝目を挙げた。この試合でGKソン・ボムグンの活躍が光った。ゲーム序盤、至近距離からを含む連続シュートを身体を張ってセーブすると、相手の背後を突くロングフィードで同点ゴールのきっかけも作った。1失点はしたものの、高いセービング力とゴールにもつながるプレーでチームの勝利に貢献した。

  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:湘南(18位→18位)、新潟(15位→15位)

ジエゴ 写真:Getty Images

DF:ジエゴ(柏レイソル)

連勝を狙う柏レイソルは北海道コンサドーレ札幌と対戦。幸先良く先制するも後半開始直後に追いつかれる展開の中、試合終了間際のゴールで勝利を収めている。そんな劇的勝利の立役者となったのがDFジエゴだ。後半アディショナルタイム、途中出場したMF鵜木郁哉の柔らかいクロスを頭で合わせ勝ち越しゴールをマーク。豪快なヘディングでの一撃でチームに勝ち点3をもたらした。

  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:柏(12位→10位)、札幌(19位→19位)

濃野公人 写真:Getty Images

DF:濃野公人(鹿島アントラーズ)

ヴィッセル神戸との上位対決に臨んだ第15節の鹿島アントラーズ。なかなか均衡が破られない緊迫したゲーム展開の中、注目の大卒ルーキーDF濃野公人が大仕事をやってのけた。ゲームも終盤に入った時間帯、相手GK前川黛也の弾いたボールに素早く反応してゴールへ流し込み値千金の先制点をマーク。チームに勝ち点3をもたらす原動力となった。濃野はこれで今季4ゴール目、サイドバックながらゴール前でも大きな存在感を放つルーキーからますます目が離せない。

  • 最終スコア:1-0
  • 前節からの順位変動:鹿島(3位→3位)、神戸(1位→2位)

新井直人(アルビレックス新潟所属時)写真:Getty Images

DF:新井直人(サンフレッチェ広島)

連敗脱出を狙うサンフレッチェ広島は京都サンガと対戦。5-0と攻撃力を見せつけて、7試合ぶりとなる勝利を収めた。DF新井直人はこの試合、圧巻のパフォーマンスで先発起用に応えた。先制直後の場面、鮮やかなミドルシュートで追加点をもたらすと、前半のうちにコーナーキックを頭で合わせて2ゴール目をマーク。さらに後半にも直接フリーキックを決めてハットトリックを達成し存在感を見せつけた。

  • 最終スコア:5-0
  • 前節からの順位変動:広島(9位→9位)、京都(20位→20位)

田中駿汰 写真:Getty Images

MF:田中駿汰(セレッソ大阪)

直近は6戦未勝利と序盤の勢いから失速の見られるセレッソ大阪。しかし、第15節ではアビスパ福岡を相手に3-0と快勝で連敗脱出を果たした。この試合、開幕節以来となるゴールを挙げたのがMF田中駿汰だ。幸先良く先制した中で迎えた前半なかば過ぎの時間帯、コーナーキックをエリア中央で頭に合わせ、ここ4試合取れていなかった追加点をチームにもたらした。エースFWレオ・セアラの3試合連続ゴールに加え、背番号「10」が久し振りにもたらしたゴールで再びチームが勢いづくか注目だ。

  • 最終スコア:3-0
  • 前節からの順位変動:C大阪(8位→7位)、福岡(10位→11位)
柴戸海 写真:Getty Images

MF:柴戸海(町田ゼルビア)

新加入ながら多くの出場機会を得て躍動しているMF柴戸海。第15節の東京ヴェルディ戦でも、攻守に存在感を放っていた。セカンドボールに対する反応の速さや、的確にコースに入ってのパスカットなどで満足な攻撃機会を相手に与えず。さらにゲーム終盤には、ロングスローの流れの中から鮮やかなボレーシュートでチームに4点目をもたらし連勝に貢献した。

  • 最終スコア:5-0
  • 前節からの順位変動:町田(2位→1位)、東京V(11位→12位)

稲垣祥 写真:Getty Images

MF:稲垣祥(名古屋グランパス)

今季3度目の連勝を狙う名古屋グランパスはサガン鳥栖と対戦。2-0と無失点勝利を収め、2連勝で5位浮上に成功している。この試合で2ゴールに絡む活躍を見せたのがMF稲垣祥だ。前半開始早々のチャンスにゴール前へ走り込み、クロスに対して滑りながらのシュートで先制点を挙げると、後半も早い時間に敵陣深くまで積極的に出ていき2点目のきっかけを作った。

  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:名古屋(7位→5位)、鳥栖(17位→17位)

川村拓夢 写真:Getty Images

MF:川村拓夢(サンフレッチェ広島)

直近は6戦未勝利と開幕直後の好調ぶりから一変苦しむサンフレッチェ広島。しかし第15節の京都サンガ戦では、これまでの鬱憤を晴らすかのように大量得点を挙げ7試合ぶりの勝利を収めている。そんなゴールラッシュの口火を切ったのがMF川村拓夢だった。前半開始間もない時間帯、クロスに丁寧に足を合わせて先制点をマーク。その後も自陣深くまで戻ってのカバーリングやポスト直撃のミドルシュートを放つなど、攻守にわたって見せ場を作りチームに久々の勝利をもたらした。


藤尾翔太 写真:Getty Images

FW:藤尾翔太(町田ゼルビア)

東京ヴェルディとの“東京クラシック”に臨んだ町田ゼルビア。5-0と大勝を収めた今節、U-23日本代表のFW藤尾翔太が大車輪の活躍を見せた。ゲーム開始直後にオウンゴールを誘発するクロスでゴールに絡むと、その後は鋭いクロスにダイビングヘッドで合わせてゴールをマーク。後半にもPKを冷静に沈めてチームに3点目をもたらし、見事3ゴールに絡む活躍で勝利に大きく貢献した。


宇佐美貴史 写真:Getty Images

FW:宇佐美貴史(ガンバ大阪)

前節で連勝が途切れたガンバ大阪は川崎フロンターレと対戦。先制される難しい試合展開となったがすぐさま追いつき、後半には2点を追加して勝利を収めた。今季ここまで全試合に出場しているFW宇佐美貴史は、このゲームでも存在感を放った。失点直後のセットプレーの場面、直接ゴールに吸い込まれるようなボールで同点ゴールをアシストすると、後半にもコーナーキックからの逆転ゴールをアシスト。2アシストの活躍でチームに勝利をもたらす原動力となった。

  • 最終スコア:3-1
  • 前節からの順位変動:G大阪(6位→4位)、川崎(13位→14位)

ルキアン 写真:Getty Images

FW:ルキアン(湘南ベルマーレ)

前節で逆転負けを喫した湘南ベルマーレは第15節でアルビレックス新潟と対戦。先制を許したが、後半逆転に成功し前節の悔しさを払拭するような勝利で3試合ぶりに勝ち点3を掴んだ。そんな逆転劇をもたらす原動力となったのがFWルキアンだ。失点直後に相手のクリアミスを逃さず同点ゴールを挙げると、後半にはゴール前のこぼれ球を押し込んでこの日2点目をマーク。改めて決定力の高さを示し、チームの勝利に大きく貢献した。

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